芋だけどローカロリー!「こんにゃく」のお話

芋だけどローカロリー!「こんにゃく」のお話

ぷるぷるとした食感と独特な香りを持つ和の食材、「こんにゃく」。 世界でもこんにゃくを食べる地域は珍しく、日本ならではの食品です。 今回はそんなこんにゃくのお話です。


【こんにゃくを食べているのは日本だけ!?】


こんにゃくの原産は東南アジアとされています。日本には中国から渡来しましたが、中国でもこんにゃくを食べる地域はごく少数のみ。自国の食文化にも関わるほど日常的にこんにゃくを食べているのは日本ぐらいのようです。
こんにゃくいもは植えてから収穫までに時間がかかるうえ(3年ほど)、多量のシュウ酸カルシウムが含まれているので、素手で直接触れるとひどいかぶれを起こす可能性があり、取り扱いには危険が伴う作物です。そのため、収穫後もシュウ酸カルシウムを除くために処理をする必要があります。つまり、食べるまでに非常に手間のかかる作物なので、分布している地域の多さに対し、食用にしている地域が少ないのも無理はありません。
日本では仏教の考えと共に精進料理の考え方も広まったことから、こんにゃくも食べられるようになったとする説や、当初は薬として扱われた説などがありますが、詳細はまだ明らかになっていないようです。


【こんにゃくの栄養】


そんな古い歴史をもつこんにゃくは、現代では栄養面で大きく注目される食品になっています。その理由が、こんにゃくは芋とは思えないほどエネルギーが低く、食物繊維が多いことです。
食の欧米化と共に肥満や生活習慣病が問題となる現代では、エネルギー源となる栄養素の中でも、糖質や脂質の摂り過ぎが懸念されています。こんにゃくはこれらの栄養素がほとんど含まれない上に食物繊維が豊富で腹持ちが良いので、食べ過ぎ防止の効果が期待できます。
これらのメリットを持つことから、こんにゃくは日本だけではなく、世界的にも注目され始めていて、こんにゃく芋を利用してご飯や麺のかさましができる食品なども製造されています。BMIの値が高めの方や、生活習慣病のリスクがある方・便秘気味の方などには召し上がって頂きたい食品の一つです。逆に、低カロリーだからと健康な方が食べ過ぎると、必要なエネルギーが足りなくなる可能性があるので、あくまでも常識的な分量を食べるようにしましょう。

手間暇かけて作られるこんにゃく。スーパーなどで手に入る身近な和の食品なので、日々の食事にぜひ取り入れて下さいませ。

Text by はむこ/食育インストラクター
   

関連レシピ

カテゴリ