奥が深い「小麦粉」のお話

奥が深い「小麦粉」のお話

生産量世界一の農作物である、“小麦”。そのほとんどが製粉され、「小麦粉」として使用されています。 今回は、種類が豊富で奥が深い「小麦粉」に注目してみました!


【用途によって使い分けよう!】


小麦粉は一般的に、含まれているたんぱく質(グルテン)の質と量によって、「強力粉」「中力粉」「薄力粉」の3つに分類されます。

業務用ではさらに細かく分類され、とある製粉会社では用途別・等級別に100種類以上の製品が販売されています。

それぞれを詳しく見ていきましょう!



●強力粉

・原料→硬質小麦

・グルテン量→約12%

・主な用途→パン、ピザ、餃子の皮、ピザなど



●中力粉

・原料→中間質小麦、軟質小麦

・グルテン量→約9~10%

・主な用途→うどんなど



●薄力粉

・原料→軟質小麦

・グルテン量→約8~9%

・主な用途→ケーキやクッキーなどのお菓子、天ぷらなど







【グルテンが食感のカギ!】


グルテンとは、小麦粉に含まれるグルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質が絡み合ってできたものです。

小麦粉に水を加えてこねると、グルテニンの「弾力はあるが伸びにくい」性質と、グリアジンの「弾力はないが粘着力が強くて伸びやすい」性質が結びつき、こねればこねるほど弾力と粘り気の強い生地になります。

そして、グルテンが多いとモチモチに、少ないとサクサクとした食感になります。

先程ご紹介した主な用途を見ると、納得ですね!







【小麦粉は保存法を誤ると、知らず知らずのうちに虫やカビが!?】


皆さんは小麦粉をどのような場所で保存していますか?開封後、ずっと常温で置いているという方は見直しが必要です!

小麦粉は、においを吸着しやすく湿気に敏感という性質があります。袋内に湿気がこもると、虫やカビが発生してしまう可能性があるので、常温での保存はおすすめできません。

小麦粉に虫やカビを発生させないようにするには、密閉した容器に入れて冷蔵庫で保存する方法がおすすめです。

この時、使用する容器は隙間ができないよう、しっかりと蓋が閉まるものを選んでください。また、小麦粉に発生する虫は寒い環境に弱いため、小麦粉を冷蔵保存すれば侵入を防ぐことができます。





皆さんも、様々な料理で小麦粉を楽しみながら、きちんとした保存を心掛けてくださいね☆



Text by ろい/食育インストラクター

 

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