水分だけじゃダメ?熱中症対策

水分だけじゃダメ?熱中症対策

猛暑日が増えつつある日本の夏。近年では熱中症の危険性も周知されるようになってきましたね。熱中症は重症化すると、命に係わる事態にもなる恐ろしい病気の一つです。 今回は熱中症と食べ物についてのお話です。


【熱中症を防ぐためには?】


熱中症対策として最初に注意するべきことは、炎天下での活動を控え、水分補給をこまめに行うことです。

この時に飲むのは汗で失われるミネラルを含んだスポーツドリンクや、経口補水液などが適しています。一方、カフェインが入っていて利尿作用の高いコーヒーやお茶などは、水分補給を目的とする場合は不向きです。

まずはこの大原則を守り(※やむを得ず屋外での作業を行う場合も、直射日光を避け、適度な休憩を行うなどの対策をするように呼びかけられています)、なるべく涼しい場所で過ごすことが第一歩です。

では、食べ物については特に気にしなくてよいのかというと…食事から摂る水分も、熱中症予防には必要なのです。







【食事からも熱中症対策】


普段あまり意識してはいませんが、人間は食事からも水分を摂っています。一日に必要な水分の半分ほどは食べものから摂っているので、忙しくても三食きちんと食べた方が熱中症リスクを抑えられます。

この時、代謝機能の維持に必要なビタミンB群を含む食品を意識して摂ると、暑さでバテた体に素早くエネルギーが行き渡ります

ビタミンB群は様々な食品に含まれますが、糖質の代謝に関わるビタミンB1の多い豚肉(特に赤身の多い部位)・大豆製品・種実類などを摂るのがおすすめです。

また、ミネラルやビタミンの補給のために、旬の野菜を食べるのも良いですね。きゅうりやピーマン・トマトなど、夏が旬の野菜は水分が多く、ビタミンCやカリウムなどを比較的多く含みます。生でも食べやすく、サラダなどにすれば栄養素を丸ごと摂れるのも嬉しいですね。





暑い夏の作業は熱中症の危険が伴うとはいえ、何もしないわけにもいかないもの。

常に体調を万全にして、こまめな水分補給を忘れずに、無理せずお過ごし下さいませ!



Text by はむこ/食育インストラクター

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