鶏肉の魅力

比較的安価な「鶏肉」は、日常使いしやすい食材のひとつですね。 そこで今回は鶏肉の部位やおすすめの調理法などをご紹介します。


【鳥と鶏】


「とり」を漢字で書くと、「鳥」と「鶏」がありますが違いは何かご存じですか。



答えは、

鳥→鳥類全般を指す

鶏→キジ科ニワトリ属に分類される鳥を指す


です。



鶏は野鶏(やけい)を家禽として飼いならしたもので、「にわのとり」からついたとする説が有力です。

私たちが普段購入するのは「鶏肉」がほとんどですので、にわとりに分類される鳥の肉だと覚えておきましょう。







【主な部位とおすすめの調理法】



どの部位を使ったら良いか迷ったら参考にしてください。



〇ムネ

鶏の前側についている肉で、やわらかく、あっさりとしています。

たんぱく質が多く、脂肪が少ないので、揚げ物など油を使った料理と相性が良いです。

蒸したり焼いたりしても美味しいですが、火の通し過ぎはパサつきやすいので煮込み料理には向きません。



〇ササミ

ムネの内側にある肉で、鶏肉の中で一番脂肪が少なく、やわらかい部位

こちらもたんぱく質が多いのであっさりといただけます。

おすすめの調理法などはムネと同じです。



〇モモ

鳥の脚でよく動かす筋肉質な部位

ムネやササミと比べて肉の色も濃いピンク~赤に近い色をしていて、筋が多く肉質はかためです。

コクと旨味が強く、骨付きで煮込み料理にするほか、チキンステーキや揚げ物にしても美味しいです。



〇手羽(手羽先・手羽中・手羽元)

手羽は鶏のツバサにあたる部分で、真ん中から先端部分を手羽先、先端部分を落とした物を手羽中、真ん中より胴体側を手羽元と呼んでいます。

手羽先は手羽元と比べると肉は少なめですが、ゼラチン質と脂肪が多いので、スープを取ったり、揚げ物や煮込み、焼き物と幅広い料理に向きます。

手羽元もおすすめの調理法などは手羽先などと同じですが、肉が多いので、食べ応えがあります。





鶏は肉のほか、レバーや砂肝・ハツなどの内臓系や皮・出汁を取るのに最適な骨と余すことなく使う事が出来ます。

また、クリスマスシーズンなどは鶏一羽を使って作るローストチキン用の丸鶏が売られたりするので、挑戦してみるのもいいですね。上記の主な肉の部位が一度に楽しめますよ☆



Text by さゆり/食育インストラクター


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