なかなか難しい油の温度の見分け方

なかなか難しい油の温度の見分け方

揚げ物をする際に、「中がまだ生だった」「衣がべたべたになってしまった」という経験はありませんか?その失敗の原因の一つは、油の温度です。せっかく自宅で揚げ物をするならカラッとおいしい揚げ物をしたいですよね。今回は温度計なしでも分かる、油の温度の見分け方についてご紹介します。

【油の温度の目安は温度計なしでも分かる?】

油の温度を確認するには、次の二つのことを目安にするのがおすすめです。
まずは、菜箸で確認する方法です。
これは、菜箸を水で濡らして水気を拭き取り、その菜箸で油をかき混ぜ温度を均一にしてから、菜箸の先から出る泡の出方を見る方法です。
・低温(150〜160℃)
菜箸を入れると、細かい泡が静かに上がってくる状態です。
・中温(170〜180℃)
菜箸を入れると、低温の時よりもすぐに箸全体から大きめの泡が上がってきます。
・高温(190〜200℃)
箸を入れるとすぐに、箸全体からたくさんの大きめの泡が勢いよく出てきます。


次に、衣で確認する方法です。これは、少量の水で溶いた小麦粉やパン粉などの衣を油の中に入れて確認する方法です。
・低温(150〜160℃)
衣を落とすと鍋の底まで沈み、6秒ほどかけて浮き上がってきます。
・中温(170〜180℃)
衣は鍋の半分位まで沈み、浮き上がってきます。
・高温(190〜200℃)
衣は沈まず、すぐに浮き上がってきます。


【食材の油の温度の使い分け方】

食材によって違いはありますが、一般的に揚げ物に適した油の温度は150〜190℃とされています。
揚げ物を成功させるには、食材にあった油の温度を知ることが大切です。
低温は 根菜類や冷凍食品など、素材の中まで火をじっくり通したい時に適しています。
中温は、から揚げやトンカツなど衣を焦がさずに中までじっくり火を通すのに適しています。
高温は、揚げ物をカラっと仕上げるための二度揚げや、火が通るのに時間がかからない食材に適しています。



温度計がない場合、正確な温度を測ることはもちろんできませんが、ある程度あたり(目安)をつけることはできます。
ぜひ、今回ご紹介した方法で試してみて下さいね。

Text by あお/食育インストラクター

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