
味がよいから「アジ」と呼ばれ、刺身や塩焼き、フライ、干物など調理法が幅広く、様々な料理で楽しめるアジ。 一般に「アジ」といえばマアジのことをさします。日本近海で一年中とれる魚ですが、旬はたくさんとれる春から夏にかけてです。
【マアジの種類】
大衆魚の代表格であるマアジですが、水揚げされる場所によっては高値で取引されるものもあります。●黄アジ
沖合を回遊しない内湾などに定着する体の黄色っぽいマアジ。脂ののり、味とともに黒アジよりもよいわれ、各地でブランド化が進んでいます。
●黒アジ
沖合を回遊する体の黒っぽいマアジ。黄アジより漁獲量が多いものの、脂が少なく、淡白な味わいが特徴です。
その他、マルアジやムロアジ、メアジ、シマアジなどがあり、北東大西洋から地中海に分布するニシマアジなどは干物の原料として数万トンも輸入されています。
【気になる栄養は?】
筋肉や血液、皮膚などの材料となるたんぱく質が豊富で、特に脂には、血栓の予防に役立つ不飽和脂肪酸のDHAやIPA(EPA)がたっぷり含まれています。その他、骨や歯を強化して骨粗しょう症予防に欠かせないカルシウムや、糖質の代謝を助けるビタミンB1、脂質の代謝を助けるビタミンB2が含まれ、疲労回復効果などに効果があります。【選び方ポイント】
目が澄んでいるもの、皮に光沢があるものが新鮮です。また、身がしまっていて、あまり大きすぎないものを選びましょう。買ってきたらすぐに内臓を取り除いて塩を振り、しばらくおいてから余分な水気をしっかりふき取っておくと、冷蔵庫で2~3日は持ちます。冷凍する場合は、1尾ずつラップに包んで冷凍してください。旬のアジは、比較的価格が安く、脂がのっておいしいです。
ぜひこの時期に、様々な調理法で楽しんでくださいね。
Text by くまこ/食育インストラクター
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