料理に爽やかな風味をプラス。冬の柑橘「ゆず」

料理に爽やかな風味をプラス。冬の柑橘「ゆず」

ゆずは果汁だけでなく、果皮までおいしく食べられ、料理に爽やかな酸味と風味をプラスしてくれる柑橘です。

【ゆずとは?】

特有の爽やかな香りが特徴のゆずは、中国原産の香酸柑橘(酸味が強く、甘みがないので生食には向かない柑橘類のこと)です。
日本では奈良時代から栽培されていたと言われるほど古くからある柑橘で、料理の風味づけや薬味のほか、今ではスイーツのフレーバーとしても使われています。
8月頃から「青ゆず」が出回りはじめ、10月から1月頃まで「黄ゆず」が出回ります。青ゆずは果汁が少なく酸味も強いので、主に果皮を使用します。青ゆずが完熟した黄ゆずは、果汁が多く、やわらかく香り高い果皮が特徴です。

【ゆずの香りには、リラックス効果が!】

ゆずは、柑橘類のなかでもトップクラスと言われるほどビタミンCが豊富で、肌荒れ改善や免疫力アップに役立ちます。このビタミンCは、果汁よりも果皮に多く含まれているので、刻んで和え物に入れたり、ジャムなどにして皮までおいしくいただきましょう。
また、ビタミンA(クリプトキサンチン)も多く、のどの粘膜を守り、風邪を予防します。
ゆずの香り成分のひとつである「リモネン」は、交感神経を活性化させ、血管を広げる働きがあり、リラックス効果が期待できます。

【冬至に「ゆず湯」に入る理由とは?】

冬至は二十四節気のひとつで、1年の中で昼が最も短く、夜が長くなる日です。
昔からこの日に「ゆず湯」に入る慣習がありますが、なぜだか知っていますか?
それは、ゆずの木の寿命が長く、病気にも強いことから、ゆず湯に入ることで「延命長寿」や「無病息災」のご利益があると考えられているからです。また、香りの強いゆずは、邪気が起こらないとも言われています。


今年(2021年)の冬至は、12月22日です。
お風呂にゆずを浮かべ、無病息災を願うとともに疲れた身体をリフレッシュさせるのもよいですね。

Text by まち/食育インストラクター
 

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