
冬は空気が乾燥しているので、肌から水分が蒸発しやすい環境です。そのため、気が付いたらカサカサ肌になっていた!ということはありませんか? 肌の乾燥は、肌のバリア機能が低下し、肌の水分不足になっている状態。放っておくとシワやたるみといった老化の原因につながります。体の外側からケアするのはもちろんですが、内側からもケアしましょう。
【肌のターンオーバーとは?】
肌には古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わる一定のサイクルがあり、これを「ターンオーバー」と言います。このターンオーバーが正常な周期で保たれることで、健康な状態を維持することができます。新陳代謝が悪かったり、細胞に栄養が十分に行き渡らなかったりすると、ターンオーバーがきちんと行われず、乾燥肌などの肌トラブルを招きます。食生活の乱れはもちろん、睡眠不足やストレス、喫煙、間違ったスキンケアなども要因になります。【内側からケアしよう!この栄養素に注目】
乾燥肌を改善して健やかな肌を整えるため、積極的に摂りたい栄養素です。●たんぱく質
体を構成する重要な成分で、健康的な肌をつくります。
多く含まれている食材:魚介、肉、卵、大豆製品など
●亜鉛
たんぱく質の合成に関与し、新陳代謝を促進にします。
多く含まれる食材:牡蠣、ほたて、かに、豚レバー、牛肉、玄米、納豆、卵など
●ビタミンE
血行を促進して肌の新陳代謝を活発にします。
多く含まれる食材:アーモンド・落花生などのナッツ類、植物油、魚介類、モロヘイヤ、かぼちゃなど
●ビタミンA
皮膚や粘膜を健康に保ちます。
多く含まれる食材:鶏・豚・牛のレバー、あんこうの肝、うなぎのかば焼き、モロヘイヤ、人参、しそ、かぼちゃなど
●ビタミンC
コラーゲンの生成に必要不可欠で、皮膚や骨を丈夫に保ちます。
多く含まれる食材:ピーマン、キャベツ、カリフラワー、じゃが芋、レモン、キウイフルーツ、いちごなど
●セラミド
皮膚の角質層の細胞間にある脂質で、肌を保湿し、潤いを保ちます。
多く含まれる食材:黒ごま、ひじき、大豆、生芋こんにゃく、ほうれん草など
また、ダイエットのため必要以上に脂質の摂取を減らすことは避けましょう。便秘になりやすく、皮膚は乾燥してカサカサになるため、適度な脂質は摂る必要があります。
食生活はもちろん、毎日のスキンケアや生活習慣の見直しなど、できることから始めてみましょう。
Text by くまこ/食育インストラクター
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