「食品ロス」について考えてみよう

「食品ロス」について考えてみよう

「食品ロス」とは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。 私たち消費者1人1人が主体的に取り組むべき“食品ロスの削減”にスポットを当ててお話ししていきます。

【毎日、お茶碗1杯分の食品が捨てられている!?】

農林水産省と環境省の令和元年度の調査によると、日本では約570万トンの食品ロス(家庭から約261万トン、事業者から約309万トン)があるそうです。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(2020年で年間約420万トン)の約1.4倍に相当します。
また、食品ロスを国民1人当たりに換算すると、“お茶碗約1杯分(約124g)の食品”が毎日捨てられていることになります。

【家庭での食品ロスってどんなもの?】

家庭で発生する食品ロスは、大きく3つに分類されます。

1.食卓にのぼった食品で、食べ切れずに廃棄されたもの(食べ残し)
2.賞味期限切れなどにより使用・提供されず、手つかずのまま廃棄されたもの(直接廃棄)
3.野菜や果物の皮を厚く剥きすぎたり、取り除きすぎたもの(過剰除去)


【食品ロスが多いと、どんな影響があるの?】

大量の食品ロスが発生することで、様々な影響や問題があります。
食品ロスを含む多くのゴミを廃棄するためには、処理に多額のコストがかかります。また、可燃ゴミとして燃やすことで、CO2排出や焼却後の灰の埋め立てなどによる環境負荷が大きくなります。

【私たち1人1人ができることってなんだろう?】

●買い物をする時
事前に冷蔵庫の中の在庫を確認したり、食べきれないほどの食材を買い過ぎないようにしましょう。

●料理をする時
食べられる分だけ作るようにしましょう。食材が余った場合は、使い切りレシピやエコレシピを検索してみるのもおすすめです。

●食品を保存する時
食べ切れなかった食品は、冷凍などの傷みにくい保存方法を検討しましょう。
また、保存していた食品を忘れてしまわないように、冷蔵庫の中を整理整頓して見やすくしましょう。


私たち1人1人の日々の心掛けが、食品ロスの削減に繋がります!
皆さんも、できる事から少しずつ始めてみませんか?

Text by ろい/食育インストラクター
 

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