学校・保育園任せじゃダメ? 家庭でできる食育

学校・保育園任せじゃダメ? 家庭でできる食育

2005年の食育基本法制定から20年近くたった今、食育は多くの人に認知される言葉になり、教育現場でもいろいろな形で実践されてきました。 教育現場でやってもらえるなら、家庭では特に何もしなくてもいいのではないか?と思いがちですが…家庭でしか学べない食育もあるのです。

【食育とは?】

まず、農林水産省の食育の推進において、食育とは「様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てる」ことが目的です。
そして、食育の三本柱では体に良い食品を選び取る力を養う・食卓での共食、団らんの重要性・食糧問題を学び、環境を考えられることが挙げられます。
学校や保育園では、食糧問題や食べ物についての学びを得ることができます。しかし、食材の買い物など、実践的な食育に結びつく内容は日々の家庭での生活の中で学ぶことがたくさんあるのです。
家庭では意気込んで食育を教える!というより、日常生活を一緒に過ごす、家族のコミュニケーションの延長として食育を実践すると良いでしょう。

【家庭でできる食育】

たとえば、家庭で実践できる食育では、ご飯や汁物・おかずの配膳を正しく置くことや、食べ終わった食器を一緒に片付けたりすることで、基本的なマナーを自然と学びながら、お手伝いの習慣も身につけられます。
また、旬の食材をおかずに取り入れると、食材に季節感があり、時期ごとに味や香りが変化することがわかるようになります。一緒に買い物に行って、産地や品種が違うことを比べてみるのもよいですね。
そして、なるべく家族一緒に食事ができる環境をつくり、楽しい団らんを過ごせるようにすることで、食事の充足感や安心感が得られます。その時に、その日の食材の味や歯ごたえなどについて話すと、食への興味を持つきっかけにもなりますよ。


家庭でできる食育は、ドリルのように一人で問題を解かせるものではなく、家族みんなで一緒に過ごしながら覚えていくものです。身構えずに、自然体で実践してみてください☆

Text by はむこ/食育インストラクター
 

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