食事バランスとは何だろう

食事バランスとは何だろう

「食事バランスに気をつけよう」というフレーズを耳にした事がある方も多いと思います。では、食事バランスとは何なのでしょうか。 今回は、そんな知っているようで知らない、「食事バランス」について掘り下げていきたいと思います。

【食事バランス】

私達は様々な食物の命をいただく事で、日々を生きています。
体の成長・維持をしていくのに必要な食物に含まれる成分を「栄養素」といい、「炭水化物」・「たんぱく質」・「脂質」・「ビタミン」・「ミネラル(無機質)」という5つに分類しています。そしてこれらを「五大栄養素」と呼んでいます。

下記の食事バランスガイドは五大栄養素をバランスよく摂るために「何を」、「どれだけ」食べたらいいかをコマの形で示しています。
コマは上手くバランスがとれていないと安定して回り続けることは出来ません。
軸には水やお茶の水分補給が、回すための動力として適度な運動も必要なことを表しています。
コマ本体は、食べるべき量が多い順に「主食」、「副菜」、「主菜」、「牛乳・乳製品」、「果物」に分けられ、標準的な量を「1つ(SV:サービング)」として1日の目安量が書かれています。これに自分が食べた1日分の食事を照らし合わせ、ちゃんとバランスがとれた食事をしているかどうかを見ます。このことにより自分が不足しやすい食品が分かるのです。
普段の食事にその食品を意識してとり入れることで、バランスがとりやすくなります。食事バランスガイドとは、健康な毎日を過ごすための食事のとり方を教えてくれる便利な手引きです。
※このバランスガイドは、健康な成人が対象です。疾病があり、食事の制限を受けている方は医師や管理栄養士による指導に従ってください。

             
※農林水産省H.P.より抜粋


では、食事バランスガイドの順にそれぞれをご紹介していきます。

〇主食
主食とは、炭水化物を主としたもので、ごはんやパン・麺類等が当てはまります。 
炭水化物は体のエネルギー源になる糖質を多く含みます。特に糖質から作られるぶどう糖は、脳の唯一のエネルギー源となるため、過度な制限はかえって体の調子を崩したり、考えがまとまらなかったりするので良くありません。近年は糖質制限が流行っていますが、バランスガイドにある様に、ある程度は食べる事が大切です。

〇副菜
副菜は、野菜や芋・きのこ・海藻等のビタミンやミネラルを豊富に含む食材を主に使って作られる料理です。ビタミンやミネラルの必要量は微量ですが、欠乏すると体調を崩す・味覚に異常が出る等の弊害が現れます。ビタミンやミネラルは、一度にたくさん摂っても体外に排出されてしまう物も多いので、毎食の中にバランスよく取り入れたい栄養素です。

〇主菜 
主菜は、たんぱく質を多く含む食材を使った料理です。たんぱく質は体の筋肉や血液・内臓・髪の毛・爪に至るまで様々な器官にとって必要不可欠な栄養素です。
肉や魚といった動物性たんぱく質のほか、大豆などの植物から作られる植物性たんぱく質があります。

〇牛乳・乳製品
牛乳や乳製品は骨や体を維持する上で大切なカルシウム・たんぱく質を含むため、他の食材と分けて記載されています。子どもから大人まで、日々摂る事で、丈夫な骨を作り、骨粗しょう症などの予防にも役立ちます。

〇果物
果物もビタミンやミネラルが豊富な食材で、体の調子を整えるのには欠かせない食材です。ただし、糖質が多いため、摂り過ぎてしますと肥満や糖尿病を引き起こす事もあるので、量に気を付けて食べましょう。


いかがでしたか。
どのくらい食べたらよいか、バランスガイドを参考に運動や水分補給もしっかりとして、健康的な生活を送ってくださいね。

Text by さゆり/食育インストラクター

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