冷凍庫を上手に活用し、食品のロスを減らそう!

冷凍庫を上手に活用し、食品のロスを減らそう!

買い物のとき、「今日はこの食材が安いから」と必要以上に購入していませんか? 使いきれるならよいのですが、使い忘れて冷蔵庫の中でしなびているということも…。 せっかく購入した食材、捨てることなくおいしくいただきたいですよね。 すぐに食べきらないときは、冷凍庫を活用しましょう。

【冷凍保存のポイント】

①食材は新鮮なうちに冷凍する
肉や魚、野菜などの食材は、日が経つにつれて味や栄養が落ちていきます。あまったら冷凍するのではなく、使い切れないと思ったらおいしいうちに冷凍しましょう。

②水分はしっかりと拭き取る
水分がついたまま冷凍すると食材に霜がつき、味や食感が落ちてしまいます。肉・魚のドリップや野菜についている水分はペーパータオルでしっかりと拭き取りましょう。

③しっかりと空気を抜く
食材は空気に触れることで酸化し、どんどん劣化してしまいます。保存するときは、密閉できる冷凍用保存袋に入れ、しっかり空気を抜きましょう。

④なるべく早く凍らせる
低温・短時間で凍らせたほうが、おいしさをキープできます。食材はなるべく薄く平らにし、熱伝導のよい金属製のバットにのせて冷凍しましょう。冷蔵庫に急速冷凍機能がついている場合には、そちらを使うとよりよい状態が保てます。

上記だけでなく、菌を繁殖させないよう手や器具などをしっかりと洗い、清潔なふきんやペーパータオルで水気を拭き取ってから作業を行うことも重要です。

【食材ごとの冷凍方法】

●肉
肉についたドリップを拭き取り、保存袋に入れて空気をしっかり抜き、平らにしてから冷凍庫に入れます。挽き肉は小分けにしてラップに包み、保存袋に入れて保存するのがおすすめです。2週間くらいを目安に使い切ってください。

●魚
切り身のものはドリップを拭き取り、保存袋に入れて空気をしっかり抜き、平らにしてから冷凍庫に入れます。頭や内臓がついているものは取り除いてから切り身と同様に保存します。こちらも2週間を目安に使い切るようにしてください。

●野菜
食べやすい大きさにカット、もしくはサッと下茹でしてから冷凍庫に入れて保存します。 にんにく・しょうがなどは、みじん切りやすりおろしてから小分けに冷凍すると、料理に使いやすいです。肉、魚と同様に保存袋に入れて空気をしっかり抜き、平らにしてから冷凍庫に入れてください。1カ月程度保存できますが、おいしく食べるなら早めに使い切りましょう。

●ごはん
炊きたてものを小分け(お茶碗1杯分ずつ)にしてラップで平らに包み、粗熱が取れたら冷凍庫に入れます。熱いうちに包むことで水分が逃げず、解凍後もふっくら仕上がります。


冷蔵庫での解凍が基本ですが、時間がないときは流水解凍でも構いません。また、使いやすいサイズにカットした野菜は解凍せずそのまま料理に使えるので便利です。
食材を冷凍すると食品ロスが減るだけでなく、料理にかかる時間も短縮できます。
ぜひ、普段の食事に役立ててください。

Text by まち/食育インストラクター
 

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