食べる力

「食べる力」とはどんな事を意味する言葉なのでしょうか。 今回は「食べる力」についてのお話です。

【食育の食べる力=生きる力】

食べるという事は、生きる事に直結し、健康的な生活を送るうえで欠かせない基盤となります。近年国民の間に浸透している食育は、この食べる力を育むためのもので、日本の教育の三本柱である知育・徳育・体育の基礎となるものとして注目されています。
食育は2005年(平成17年)6月に成立し、7月に施行された食育基本法を基に様々な角度から、国民の食に関する意欲を高め、より良い食生活が送れるようにまとめられました。

【食育の三本柱】

食べる力を身につけるには、まず食育の三本柱を知り、正しい食の知識を身につける事が大切です。

柱①:安心・安全・健康の選食力を養う
選食とは、自分の好きな物や贅沢な物を選んで食べるという事ではなく、自分や家族にとって安全で健康を維持出来る食べ物を見極める力という事です。
食品に記載されている表示をしっかりと読み取り、期限や生産地・使われている添加物等が安全であるかを購入時に判断し、購入後の食品の保存や扱いについても正しい知識を身につけましょう。

柱②:衣食住の伝承・しつけは共食から
自分以外の誰かと食卓を囲んだり、一緒に生活をする事で、自然と様々なマナーなどが身につくだけでなく、近年の研究では、楽しい時間の共有は幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌にもつながっているという事が分かってきました。
核家族化や共働き世帯も増えている中で、子どもだけでなく大人も個食や、生活を共にする機会が減っています。日頃からお互いに声を掛け合い、心身ともに健康な生活を送りましょう。

柱③:食糧問題やエコロジーなど地球の食を考える
我々の生活は様々な命の上に成り立っています。それらは決して無限ではないという事を忘れてはいけません。生きていくのに必要な量を考え、また地球の環境を守る事こそ、自分たちの食や生活を守っていく事に繋がります。

【食育ピクトグラムを活用しよう!】

農林水産省は、食育を分かりやすくするために12項目の食育ピクトグラムを作成しています。
これは、子どもから大人まで、長く食育と関わっていくために分かりやすくまとめたものです。マークなど詳しい内容を知りたい方はぜひ、調べてみてくださいね。


食べる事は、健康に生きていく事に繋がります。
自分や家族、地球のためにも食べる力を身につけましょう!

Text by さゆり/食育インストラクター
 

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