ミネラルの働きとは

ミネラルの働きとは

私たちの体に欠かすことの出来ない栄養素はたくさんありますが、今回はその中からミネラルにスポットを当ててご紹介します。

【ミネラルって何だろう】 

私たちの体を作っている元素は数十種類あるといわれ、そのうちの有機物である主要4元素(酸素・炭素・水素・窒素)以外の元素を総称したものがミネラル(無機質)です。
よく耳にするミネラルにナトリウム・カルシウム・鉄・亜鉛などがあります。
ミネラルの体内量は元素全体の4~5%程度ですが、これらは体内で作ることが出来ないため、食品などから摂取しなくてはなりません
ミネラルはバランスが大事で、不足すれば欠乏症に、摂り過ぎてしまうと過剰症などが起こります。

【ミネラルの働き】

ミネラルは体内では微量ですが、それらがないと、体を正常に動かしたり、維持していく事が難しくなります
ミネラルの作用は多岐にわたりますが、例えば、先に挙げたミネラルを例に取ると、カルシウムは骨や歯を丈夫にするだけでなく、筋肉の収縮や神経伝達をスムーズに行う時にも欠かせません。
ナトリウムはカリウムとバランスをとる事で、細胞の中と外の浸透圧を保ちます。
鉄は体中をめぐっている血液に関わるミネラルで、不足すると貧血のほか、頭痛や動悸、めまいなどを起こします。
亜鉛は様々な代謝に関わるミネラルで、血糖値を下げるインスリンというホルモンの合成に欠かせません。不足すると味覚障害や口内炎が出来やすくなる、免疫機能が正常に働かなくなるなどがあります。

【多量ミネラル・微量ミネラル】

体に必要なミネラルはたくさんありますが、その中で摂取基準が示されているのは13種類あり、そのうちの5種類(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン)が多量ミネラルと呼ばれ、一日の摂取基準が100mg以上のものをいいます。
残りの8種類(鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン)が微量ミネラルで、一日の摂取基準が100mg以下のものをいいます。
摂取基準のあるミネラルを必要量以上に取り続けると、過剰症となる事もあるので適量を守って摂りましょう。
またミネラルによっては、食事からだけでは心配だからとサプリメントを服用する方もいらっしゃいますが、基本は食事からの摂取を心掛け、食事だけではどうしても補えないという場合はサプリメントを検討すると良いでしょう。その際も、摂り過ぎなどが心配な場合は、医師に相談すると安心です。


いかがでしたか。
ミネラルは微量でも体に大切な栄養素ですので、適量を守って健康を保ちましょう!

Text by さゆり/食育インストラクター
 

カテゴリ