比率を覚えれば怖いものなし!?和の味付けをばっちり決めるには?

比率を覚えれば怖いものなし!?和の味付けをばっちり決めるには?

まだ料理に慣れない時に困ることの一つが、味付けをどうするか。 日ごろから食べているものの味を参考にすればよいのはわかっていても、自分で作るとなると正解がわからなくなることがあります。 今回はそんな悩みを解決する、調味料の配合のお話です。

【覚えておきたい、和食の基本配合】

実は、和食の場合は基本の調味料の配合比を覚えておけば、ほとんど失敗無く作れます。その中でも、出汁・しょうゆ・みりんの3種を合わせた調味液は、多くの料理に使える万能の組み合わせです。

例えば、煮物であれば、出汁10:うすくちしょうゆ1:みりん1が基本の比率です。合わせた段階だと煮汁が薄そうで不安に感じるかもしれませんが、時間をかけて煮含めるうちに、具材にしっかり味が入ります。
麺つゆなら、出汁4:しょうゆ1:みりん1の比率で辛汁(もり用)が作れます。そうめん用なら出汁を7、甘汁(かけ用)なら出汁を10と、出汁の量だけを増量すればそれぞれの料理に合った味になります。
一番濃い比率を覚えておくと、少しずつ出汁を調整しながら味を調えられるので便利ですよ!
なお、この辛汁の比率は天つゆにも適した比率で、幅広い料理の味付けに使えます。「味付けに慣れていないので、普段は市販の麺つゆで料理の味付けをしている」という場合は、この比率の調味液を使うと、普段食べている味に近い仕上がりになります。(※すき焼きや丼ものなどに使う場合は、砂糖を少量ずつ加えて甘さを調節してください)

ちなみに、この時に使用する出汁は、昆布・カツオ・煮干しなど、お好みの出汁を使って大丈夫です。市販の顆粒出汁などを使えばより簡単ですが、せっかくなら自分で出汁をとることに挑戦してみるのもおすすめです。天然の出汁で合わせた調味液は、素材の持つ風味や深みがしっかり感じられますよ!
出汁・しょうゆ・みりんはそれぞれ、うま味・塩味・甘味を主にした調味料です。この味のバランスで多様な変化を付けることが、和食を美味しく仕上げるコツだとわかれば、和食の味付けに自信がつきますよ!

ご自宅での料理の時には、ぜひ基本の合わせ調味液を活用してみてください。

Text by はむこ/食育インストラクター
 

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