種類いろいろ、これからおいしくなる柑橘

種類いろいろ、これからおいしくなる柑橘

冬の定番である「こたつでみかん」。この時期になるとみかんを常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。みかんはもちろん、ほかにもこの時期に旬を迎える柑橘があります。今回はおすすめの4つの柑橘をご紹介します。

【冬においしい柑橘】

■みかん
一般的にみかんといえば、「温州みかん」を指します。江戸時代初期に発見された日本生まれの品種で、種がなく、皮がむきやすいのが特徴です。早いものは9月ころから出回りますが、12~2月に旬を迎えます。

■ぽんかん
インド原産の品種で日本には明治時代に伝わりました。インドの地名「Poona(プーナ)」を音写した「椪(ぽん」と柑橘の「柑(かん)」を合わせ、「ぽんかん」と呼ばれるようになりました。皮は手でむけますが、みかんより厚めです。酸味が少なく、甘みが強いのが特徴で、1~3月に旬を迎えます。

■いよかん
明治時代の山口県で発見され、愛媛県で栽培が盛んになった品種です。当初は「伊予みかん」とも呼ばれていました。ほかの柑橘に比べて皮は厚いのですが、やわらかいので手でむくことができます。甘みが強く、まろやかな酸味が特徴です。1~3月に旬を迎えます。

■きんかん
中国が原産の品種で、皮ごと食べられるのが特徴です。実が熟すと黄金色になることから「金柑」と名づけられました。皮の部分にほのかな苦味と独特な甘味があります。1~3月に旬を迎えます。

【おいしい柑橘類の選び方】

果実の形が整っており、皮に張りとつやがあるもの、ヘタが茶色に枯れていないものを選びましょう。また、手で持ったときに重みを感じるものがおすすめです。
 

【嬉しい柑橘類の効能】

種類によって少し異なりますが、柑橘類にはビタミンCをはじめ、β-カロテン、ビタミンB1などのビタミン類が豊富です。これらは、風邪予防や疲労回復、美肌作りなどに効果が期待できます。また、ポリフェノールの一種でビタミンPとも呼ばれる「ヘスペリジン」も含まれています。ヘスペリジンは皮や薄皮、白い筋に多く含まれ、ビタミンCの吸収をよくして毛細血管を強くする働きや、血圧上昇を抑え、動脈硬化を予防します。
そして注目したいのが「β-クリプトキサンチン」です。β-クリプトキサンチンはみかんなどの柑橘に含まれる色素成分で、長く体内に留まるのが特徴です。β-カロテンとともに強い抗酸化力を発揮し、がん予防や骨粗しょう症予防などに期待できます。


今がおいしい旬の柑橘を食べ、寒い冬を元気に過ごしましょう。

Text by まち/食育インストラクター
 

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