眠くなりにくい昼食の摂り方

眠くなりにくい昼食の摂り方

昼食後は眠くなって仕事や家事に集中できない!なんてことありませんか? 食べ方を工夫する事で、食後に眠くなるのを軽減出来るかもしれませんよ。

【どうして眠くなるのか】 

食事をすると「力がみなぎり元気になった!!」と思ったのも束の間・・・急に疲れたような感覚に襲われ、眠気がさす事がありますが、これは血液中の血糖値の急激な上昇と降下が原因です。
食事で摂り込まれた糖質(ブドウ糖)は、消化吸収されて体に必要なエネルギーとなります。この時に膵臓からインスリンという血糖値を下げる成分が分泌され、上がった血糖値を元に戻します。糖質ばかりの食事は、血糖値の急上昇が起こり、その後インスリンの効果で急降下するので、食後の眠気に繋がります。
眠くなる方が多いですが、一気に下がる事で低血糖状態になり、吐き気を感じる・イライラする方もいます。このような状態を「血糖値スパイク」といい、繰り返すと生活習慣病の原因や、血管を傷付ける事になるので注意が必要です。

【眠くなりにくい食事の摂り方】

血糖値の急上昇・急降下を抑える事で、眠気がさしにくくなります。
そこでおすすめなのが、近年話題の「低GI食品」や、食物繊維を多く含む食品を昼食に取り入れる事です。
低GI食品は玄米やそば・根菜類・全粒粉・大豆食品・きのこ類・リンゴやバナナ等、様々な食品に含まれ、食物繊維は野菜や海藻類に多いです。これらは糖質の消化・吸収を穏やかにしてくれるため、昼食で丼物やパスタといった糖質中心のメニューを選ぶ時は、サラダや根菜類が入った汁もの等の副菜を一緒に摂り、副菜から食べましょう。
食品を意識して変えても、あまり噛まずに食べたり、早食いになっては効果が減ってしまうので、よく噛み、ゆっくり食事をするよう心がけるのも大切ですよ。


血糖値の急激な変化が気になるからと、糖質を食べずにいると、かえって体調を崩す原因となるので、必要以上の制限は逆効果になります。
また朝食を抜くと栄養不足等様々な不調をきたしますので、朝はしっかり食べてください。

Text by さゆり/食育インストラクター

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