捨てているけど食べられる!?春夏の野菜を捨てずに食べよう

捨てているけど食べられる!?春夏の野菜を捨てずに食べよう

食育の三本柱の一つ「食料問題や環境問題を考える」に関わる要素は色々なものがあります。そのうちの1つが食品ロス。実際、日本では日々、たくさんの食材が廃棄されています。 実は、家庭からの食品の廃棄には、期限切れや余り物の直接廃棄の他に、野菜の皮の剥きすぎなどによる過剰除去によるロスがあります。 今回は春夏の旬の野菜から、余分に廃棄している野菜が無いかをチェックしてみましょう!

【春野菜】

春が旬の野菜の中でよく購入されるものでは、春キャベツやセロリがあります。
キャベツはよく芯や葉の葉脈のかたいものを除くことが多いですが、これらは食べられる部分です。キャベツの芯は全体の10%ぐらいの重量になるので、無駄にせず食べると家庭での食品ロスを抑えられます。春キャベツは葉がやわらかいので、これらの部位も食べやすいでしょう。細かく刻んだり、しっかり煮込む料理なら、これらの部位は捨てずに利用したいですね。
セロリは主に茎の部分を食べるので、葉を捨ててしまうことがあるようです。葉野菜に比べるとやや筋のあるかためな食感ですが、香りは茎の部分よりも強いので、それだけで食べるのではなく、刻んで肉料理に入れるなど、ハーブのように使うのがオススメです。また、栄養価も高く、β‐カロテンなどは茎の2倍以上も含まれています。

【夏野菜】

夏野菜で廃棄部位の多い食品では、ピーマンやパプリカがあります。一般的に廃棄される種やヘタは、実は可食できる部位。重量は全体の15%ほどあるので、上手に利用したいですね。
しっかり炒ってから佃煮風の味付けにしたり、丸ごと焼く・揚げるなどしてから煮浸しなどにすると美味しく食べられます。新鮮なものが手に入った時にはぜひチャレンジしてみましょう。


野菜の過剰除去は食品ロスの全体量からすれば少ないものですが、食材を無駄にしないことは最終的な可燃ゴミの量を減らし、環境への配慮にも繋がります。
また、普段捨てている部位をしっかり調理して食べることで、新しい味わいに触れ、食材を見分ける選食力を養うことにも役立ちますよ!

Text by はむこ/食育インストラクター

カテゴリ