ハーブにはそれぞれ個性があり、役割や目的によって使い方にもちょっとしたコツがあります。しかし、ポイントさえ押さえれば、決して難しいものではありません。 今回は、魚に合うハーブをご紹介します☆
【魚料理におけるハーブの役割って?】
●生臭さを消す魚には特有の臭みや脂があるため、それを消すために香りの強いハーブを使います。
ただし、白身魚の中には臭みが少なく、あっさりしたものもあるため、その場合にはやわらかい香りのハーブを選ぶのがおすすめです。
味の個性が強い青魚や貝類などは、風味がしっかりとしたハーブがその特徴を引き立ててくれます。
●淡泊な味わいの魚にアクセントをつける
淡泊な白身魚にはハーブで臭みを消しつつ、ちょっとしたアクセントをプラスしてみましょう。
魚の旨味を引き立てるハーブの風味で、最後まで飽きずに食べることができますよ。
【魚の種類別に使い分けよう!】
ひと口に魚と言っても、肉質や脂の量などは大きく異なります。今回は、①白身魚②赤身魚③青魚④その他(アサリ、タコなど)の4つに分けて相性の良いハーブをご紹介します。
①白身魚(タラ、タイ、ヒラメなど)
淡泊な味わいなので、やわらかい香りのハーブを使います。
<おすすめのハーブ>
タラゴン、バジル、ジンジャー
②赤身魚(マグロ、カツオなど)
特有の臭みや油が多いので、それを抑えるために比較的強い香りのハーブを使います。
<おすすめのハーブ>
タイム、フェンネル、ディル、ジンジャー、ガーリック
③青魚(サバ、アジなど)
生臭さやクセが強いため、臭みを消す効果のあるハーブを使います。
<おすすめのハーブ>
タイム、フェンネル、ディル、セージ、ローリエ、ジンジャー、ガーリック
④その他(アサリ、タコなど)
それぞれの持つ味を消さずにより美味しくするために、料理に合わせてハーブを選びます。
<おすすめのハーブ>
タイム、フェンネル、ディル、ジンジャー、ガーリック
【ハーブは使う場面によって意味合いが変わる】
魚料理でハーブを使う場面は主に3つ。下準備、調理の途中、盛り付けです。それぞれ以下のような働きをします。
●下準備でハーブをまぶす、漬け込む→魚の臭みが緩和される
●調理の途中でハーブを加える→香りづけとしての役割が大きい
●盛り付け→味と見ためのアクセントになる
魚料理は生臭くて苦手という方も、ハーブをとり入れてみるとイメージが変わり、食べやすくなりますよ!
皆さんも、日々の食卓に複雑で深みのある香りや味わい、彩りを添えるハーブを是非使ってみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター
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