薬味だけではない!いろいろな料理でみょうがを楽しもう!!

薬味だけではない!いろいろな料理でみょうがを楽しもう!!

爽やかな香りとシャキシャキの食感が魅力の「みょうが」。 そうめんや冷ややっこなど、夏場の食卓に登場することも多いのではありませんか? 夏のイメージが強いみょうがですが、実は9~10月の秋もおいしい季節です。

【みょうがの旬は2回?】

古くから東南アジアに自生しており、中国から日本に伝わったと言われています。
日本では薬味などとして重宝していますが、世界的に見ると食用にしている国はほとんどないようです。
約9割が高知県で栽培され、次いで奈良県、秋田県、群馬県でも作られています。
旬は2回あり、6~8月の「夏みょうが」9~10月の「秋みょうが」が楽しめます。
みょうがは、地下茎から伸びる若いつぼみ(花穂)を収穫したもので、「花みょうが」とも呼ばれています。ほかに、茎を軟化栽培した「みょうがたけ」があり、こちらは春ごろに旬をむかえます。

【おいしいみょうがの選び方】

鮮やかな赤紫色でツヤがあり、ふっくらと丸いもの、先端が開き過ぎていないものを選びましょう。色が茶色くなっているものは、収穫後から時間が経ってしまっています。
購入後は、乾燥しないよう濡らしてかたくしぼったキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
香りや食感はやや損なわれますが、冷凍庫で保存することも可能です。そのときは、使いやすいサイズに刻み、小分けにしておくと便利です。

【みょうがの嬉しい効能】

みょうがは95%以上が水分ですが、食物繊維をはじめ、ビタミンKや葉酸などのビタミン、カリウムやマグネシウム、鉄などのミネラルが比較的多く含まれています
特有の香りは、「α-ピネン」という香り成分によるもの。胃液の分泌を促し、食欲増進や消化促進に働くほか、血行促進、発汗・利尿作用があります。α-ピネンは揮発性です。これらの効果を期待したいのであれば、刻んで生のまま食べるのがおすすめです。夏場に薬味として使うのは、理にかなっているのですね。
また、赤紫色はポリフェノールの一種「アントシアニン」によるものです。アントシアニンは、強い抗酸化作用があり、生活習慣病や老化予防に期待できます。


薬味だけでなく、天ぷらや肉巻き、炒め物など、加熱するとまた違う味が楽しめます。
いろいろな料理でみょうがをおいしくいただきましょう。

Text by まち/食育インストラクター

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