
調理器具は種類が豊富で、近年では調理が楽しく手軽になるような便利グッズも増えています。 今回は、蒸す・煮る時に使う「蓋」、「落とし蓋」についてのお話です。
【蓋、落とし蓋を上手に活用しよう!】
調理器具にはそれぞれ使う意味がありますが、蓋と落とし蓋にはどんな役割があるのでしょうか?●蓋
・熱効率を上げ、沸騰するスピードを速める
・水分の蒸発を防ぐ
●落とし蓋
・煮立った液体が落とし蓋にぶつかって対流を起こし、煮汁が全体に行き渡って均一に加熱する事ができる
・沸騰による食材の動きを抑え、煮崩れを防ぐ
・適度に煮汁を蒸発させながら煮込むので、急な煮詰まりを防ぐ事ができる
【落とし蓋を使う時の注意点】
落とし蓋には木製、ステンレス製、シリコン製など、様々な素材のものが数多く販売されています。木製のものは煮汁や油が蓋に染み込みやすいため、水で湿らせてから使いましょう。
また、食材に直接触れているので汚れや匂いが残らないよう、素材を問わず落とし蓋は使用後、早めに洗うのがおすすめです。
<落とし蓋は身近な物で代用もできる!>
実は、落とし蓋はアルミホイルやクッキングシートなどで代用する事も可能です。
●アルミホイル
1.適当な大きさに切り、手でくしゃっと丸めてから広げる
2.鍋の大きさに合わせて丸く形を整えて、中央に空気抜きの穴を開ける
●クッキングシート
1.鍋の大きさに合わせて少し大きめに切り、四角く折る。
2.細長い三角形になるよう、折り目にあわせて折り畳んでいく
3.三角形の先端を少し切り、その反対側を弧を描くように丸く切る
(三角形の長さが鍋の直径の半分くらいになるように切る)
【蓋と落とし蓋、両方使う事も!】
落とし蓋の上からさらに蓋をすると、煮汁の蒸発を防げます。落とし蓋だけでは水分が早く蒸発し過ぎて、具材に十分火が通らない時や、具材をふっくらと仕上げたい時におすすめです。
何気なく使っていた蓋や落とし蓋も、料理を美味しくために必要なアイテムという事がお分かりいただけたでしょうか?
皆さんも、蓋や落とし蓋を上手に活用してみてくださいね!
Text by ろい/食育インストラクター
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