
近年ライフスタイルの多様化により、そろって食事をする機会が減り「こ食」が増えています。そんな今だからこそ大切にしたい「食コミュニケーション」。今回は、食コミュニケーションについてのお話です。
【食コミュニケーションとは?】
皆さんは「食コミュニケーション」という言葉を聞いたことはありますか?食コミュニケーションとは、「食」を通じて人と人との意思疎通を図ることです。一緒に食事や料理を楽しむことや、食について一緒に学んで理解したり、情報交換をすることをいいます。
誰かと一緒に食べることで・・・
・コミュニケーションをとりながら楽しく食べられる
・一緒に食べることで絆が深まる
・食事の作法が学べる
などの、コミュニケーション能力や社会性を育むことが出来ます。
食事する目的は、単に栄養を摂るだけではないんです。
【注意したい「こ食」】
冒頭でご説明した通り近年、「こ食」が増えています。「こ食」には9つの「こ」がありますが、今回はその中でも特に注意したい3つをご紹介します。
●孤食
最も問題なのが、この「孤食」です。これは字の通り、一人で食事をすることを意味します。
一人で食べていると会話がなく、コミュニケーション能力が不足するため、社会性や協調性のない人間になる恐れがあります。
●個食
これは、一緒に食事をとっている人がいても、それぞれ別のものを食べていることです。
誰かと食卓は囲めているものの、肝心の味を共有することができないため、コミュニケーションが十分にとれなかったり、好き嫌いが増えたりする可能性があります。
●固食
自分の好きなもの、それも同じものばかり食べることを意味します。
同じものしか食べないので、栄養が極端に偏り、生活習慣病のリスクが高まります。
食卓はコミュニケーションの場です。
食を通じてコミュニケーションをとることで家族や友人との絆を深めたり、ストレス軽減などにつながるのではないでしょうか?
誰かと一緒に「食べる」ことで会話が生まれ、いつもの食事がより楽しくなります。
ぜひ、食コミュニケーションを意識してみて下さいね。
Text by あお/食育インストラクター
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