
食事をする前の挨拶、「いただきます」。皆さんは毎食欠かさず言っていますか? 今回は、普段何気なく言っている「いただきます」という言葉を深掘りしていきます!
【「いただきます」の意味】
「いただく」は漢字で「頂く」「戴く」と書きます。「いただく」には、「頭にのせる、かぶる」という意味や、「敬意を表して高くささげる、頭上におしいただく」という意味もあります。また、「貰う」の謙譲語としても使われます。
これは、身分の高い人から貰った物が食品の場合や、神仏へのお供えの食べ物を下げて食べる時にも、頭上に乗せるような動作をして食事をした事から、「食べる」「飲む」の謙譲語として「いただく」が用いられるようになったからです。
このように、「いただきます」は敬意を表する動作から生まれた言葉です。現在ではその敬意は肉や魚、卵はもちろん、野菜や果物も含めて食材の「命」そのものに向けた言葉と捉え直されています。
また、食材を育てたり、獲った人や、食事を作った人に対する敬意と感謝の気持ちを込めた言葉とされています。
【「ごちそうさま」の意味】
「ごちそうさま」は漢字で「ご馳走様」と書きます。「馳走」には「走りまわる」「奔走する」という意味があり、食事を作る人が走りまわって材料を揃え、手を尽くしてくれた事への感謝の気持ちを表す言葉となっています。
【「いただきます」は日本独自の挨拶!】
実は、海外の食事前の挨拶では「いただきます」と類語は無く、フランス語の「ボナペティ」は「召し上がれ」、英語圏の「レッツイート」は「食べましょう」といったような言葉になり、意味が異なります。『命や食材、作ってくれる人などに感謝していただく』という気持ちを毎食もつという、日本ならではの素敵な文化はしっかり守っていきたいですね☆
いかがでしたか?
「いただきます」「ごちそうさま」にはそれぞれしっかりと意味があるという事、だからこそ気持ちを込めて口にする大切さを、食育の1つとして日々実践しましょう!
Text by ろい/食育インストラクター
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