リボベジとしても人気!今が旬の「豆苗」

リボベジとしても人気!今が旬の「豆苗」

今では手軽に購入できる「豆苗」ですが、昔は特別なときにしか食べられない高級食材だったとか。最近は水耕栽培で作られることが多くなっているので、1年中出回りますが、本来の旬は3~5月にかけての春先です。

【日本に伝わったのは最近のこと!?豆苗の歴史】

豆苗はえんどう豆を発芽させて伸ばしたもので、若い葉と茎を食べる緑黄色野菜です。
えんどう豆の歴史は古く、紀元前7000年ころから南西アジアで作物として栽培されていました。そのえんどう豆の若い芽を摘んで豆苗として食べはじめたのは中国で、当時は一部の高貴な人や特別な行事でしか口に出来ない、とても希少な野菜だったと言われています。
日本に伝わったのは、1970年代以降ですが、しばらくは高級中華料理店でしか扱われず、食卓にのぼることはほとんどありませんでした。
それが普及していったのは、今から約30年前の1990年代半ばです。徐々に水耕栽培で生産されるようになり、現在のように、リーズナブルな野菜として家庭の食卓に浸透して行きました。
 

【おいしい豆苗をもう一度収穫するには?】

豆苗は食べたあとにもう一度育てて収穫できる、再生野菜「リボベジ」としても人気です。
一度目の食べるときに豆苗を豆から2~3cmくらい上の位置でカットし、深さのある容器に移して根がひたる程度に水を注ぎます。それを日あたりのよい室内に置いて1日に1~2回程度水を取り替えながら育てると、1週間~10日で新しい芽が成長し、再収穫することが出来ます。
 

【女性に嬉しい効果がいっぱい!】

豆苗は、さまざまな栄養素をバランスよく含んでいる野菜です。
なかでも、豊富なのがビタミンKで、骨の健康維持をはじめ、怪我や内出血をしたときに止血する働きがあります。そのほか、皮膚や粘膜を健康に保つβ-カロテン、美肌効果が期待出来る
タミンC
、ビタミンB12とともに血液をつくり出し、貧血の予防につながる葉酸など、女性に嬉しい効果がいっぱいです。
 

手頃な価格でおいしいだけでなく、体にも嬉しいことがたくさんの「豆苗」。
お浸しや炒め物、スープなど、さまざまな料理で楽しんでみてはいかがですか。

Text by まち/食育インストラクター

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