三角食べのメリットとは?

三角食べのメリットとは?

1970年代ごろの学校給食で始まった三角食べ。子どもの頃、お父さんやお母さんたちは、学校給食で指導されていたのではないでしょうか?

【三角食べとは?】

ご飯を主食とし、主菜・副菜(汁物)から構成される日本の食事様式の中で、ご飯・主菜・副菜(汁物)を均等に少しずつ食べていく食べ方のこと。
順序よく食べると、お箸が三角に動くことから「三角食べ」と呼ばれるようになりました。

【3つのメリット】

●口内調理ができる
ご飯と一緒に食べると口内で味付けの濃さを調整することができます。
また、ご飯・主菜・副菜(汁物)を順に食べると、口の中に残る汁やおかずの味で白ご飯を味付けしておいしく食べられます。そうすることで、味の深みや幅を広げることができ、味覚が養われます。

●消化を助け、脳を活性化させる
口内調味で味わいながら食べると、時間をかけてしっかり咀しゃくできるので、消化の働きを助けます
また、咀しゃく回数が増えると脳が刺激されて活性化し、その他、歯の健康にも役立ちます。

●バランスよく栄養がとれる
1種類のおかずだけを食べて、満腹になるのを防ぎ、栄養の偏りがなくなります
いろいろなおかずを少しずつ食べると、まんべんなく栄養を摂取することができるので、効率的です。



現在、学校給食を食べている子どもたちは、「三角食べ」を積極的に推奨されているわけではありません。
その理由は、ご飯と汁物を一緒に食べると流し込みがちになり、しっかり咀しゃくができず太りやすくなる、ダイエットや血糖値を上げないために、サラダなどの野菜を食べ終えてから次のおかずを食べる、といった経緯があるようです。

とはいえ、「三角食べ」という食べ方を知っておくことは大切なことだと思います。
大人になると食事のメニューや状況によって食べ方は様々だと思いますが、子どものうちは、「三角食べ」をしっかり身につけさせたいものです。

家族みんなで楽しく食卓を囲み、「三角食べ」を意識しながら、日本の食文化を伝えていけたらいいですね。

by くまこ/食育インストラクター

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