水だけはNG!?暑い時期の水分補給のポイント

水だけはNG!?暑い時期の水分補給のポイント

まだまだ暑い日が続いていますね。皆さんは、夏にどんな飲み物を飲むことが多いですか? 毎日水だけを大量に飲んだり、甘い炭酸飲料やジュースをたくさん飲むという方は、注意が必要かもしれません…!今回は、覚えておきたい!暑い時期の水分補給のポイントをご紹介します。

【喉の渇きは、脱水のサイン!?】

私たち人間の体は、半分以上が水で構成されています。年齢や性別によって差はありますが、成人では体の約60~65%を水が占めています。
つまり、水分は体の健康を維持する上で、とても重要だということです。そのため、不足すると命に関わることもあります。
脱水の目安としては、体の1%相当の水分が失われると、口渇中枢が刺激されて喉の乾きを感じるようになり、体の2%相当の水分が失われると、強い喉の渇きのほか、ぼんやりしたり、食欲が失われるなどの症状が見られます。
小さいお子さんやご高齢の方は、喉の渇きを感じにくい、うまく伝えられないということがあるため、周囲が注意して見守ることが大切です☆

【水を飲んでいれば、熱中症にはならない?】

「水をたっぷり飲んでいれば、熱中症にはならない!」と考えている方も多いと思いますが、実は水を飲んでいても熱中症になる可能性があります。
暑くて汗をかくと、汗から水分と同時に塩分も失われます。水だけを飲むと体の中のナトリウム・カリウムといった電解質のバランスが崩れて運動能力が低下し、体温が上昇して熱中症の原因となります。

【どんな飲み物が良いの?】

熱中症予防の水分補給として、日本体育協会では0.1~0.2%の食塩と糖を含んだ飲料を推奨しています。
長時間運動する場合は多くの汗をかくため、ナトリウム濃度をやや高くする必要があります。糖は腸管での水分吸収を促進するため、食塩同様摂取すべきと考えられています。
塩分・糖分が含まれているイオン飲料や経口補水液などは、自販機やコンビニ、薬局などでも手軽に購入できるのでおすすめです☆


じっとしていても汗をかく夏場は、キンキンに冷えた炭酸飲料やジュースをグビグビ飲みたくなりますよね!
しかし、それが習慣になると砂糖を過剰に摂っている可能性もあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
皆さんも適度な塩分・糖分摂取と、こまめな水分補給を心掛け、暑い夏を元気に乗り切ってくださいね!

Text by ろい/食育インストラクター
 

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