良質な睡眠をとるための食事

良質な睡眠をとるための食事

冬が近づき、夜は涼しく過ごしやすい季節になりましたが、皆さんはちゃんと眠れていますか? ‟人は毎日何時間眠れば良いのか?” この答えに絶対的な基準はありません。睡眠は、体質や性別、年齢などの個人的な要因に影響されるためです。「睡眠をきちんととれたかどうか」は、日中眠くなる事なく過ごせるかが目安となります。 今回は、生きていくうえで欠かせない「睡眠」を、食の観点から見ていきたいと思います!

【安眠をサポートしてくれる栄養素】

健康管理に欠かせない、規則正しい生活リズムを作るためには、決まった時間に食事をすることが重要なポイントとなります。
また、どんな食事をとるかによっても睡眠の質が変わってきます。
今回は、安眠に導いてくれる栄養素の一部をご紹介します。

●トリプトファン
必須アミノ酸のひとつで、脳内の神経伝達物質セロトニンの材料となり、脳をリラックスさせる働きがあります。
牛乳や乳製品、カツオ、バナナなどに多く含まれています。なかでも、牛乳は神経を鎮めるカルシウムも含んでいるのでおすすめです。
また、セロトニンの合成は、日中に太陽の光を浴びることで促進されるので、牛乳は朝に摂ると効率的ですよ☆

●ビタミンB6
トリプトファンと共に、セロトニンの合成に働きます。
バナナは、トリプトファン・ビタミンB6どちらも多く含んでおり、快眠にもってこいの果物と言えます。

●グリシン
アミノ酸の一種であるグリシンは、体を温めて睡眠に入りやすい状態を作り出し、さらに睡眠リズムを整えてくれる効果があります。
グリシンは、エビやホタテなどの魚介類に多く含まれています。

【良質な睡眠をとるためには、どうすれば良いの?】

眠りの質を上げるには、体内時計を整えて、眠りにつきやすくする事が重要です!
それには規則正しい生活、特に「朝・昼・夕の食事を規則正しくとる」のが効果的です。なかでも、朝食は体内時計を正常化させる作用が強いので、欠食する習慣のある方は少しづつ改善できると良いですね!
また、満腹や空腹だと目が冴えてしまう事があるので、夕食は寝る2~3時間前までに、消化の良い物を腹8分目で済ませましょう。


人間は、人生の約1/3にあたる時間が「睡眠時間」だと考えられています。
睡眠は、日々元気に過ごすための“充電”とも言えます。
皆さんも、ご自身の睡眠をより良いものにするために、食事や生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

Text by ろい/食育インストラクター
 

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