子どもの好き嫌い

子どもの健やかな成長のためにも、好き嫌いをしないで色々な食材を食べられるようになってほしいもの…。ですが、なかなか難しいですよね。 食の経験の浅い子どもにとって、初めてみる食べ物には警戒心が強く慎重になります。最初に食べた時のイメージが悪いと「嫌い」になりやすく、その後も食べなくなることはよくあるものです。

【嫌いになる理由とは?】

子どもの好き嫌いには、「味覚」、「食感」、「見た目」、「トラウマ」、「食べにくい」など様々な理由があります。
そのため、なぜその食材が嫌いなのかを理解することが大切です。それを知った上で、克服させるためにどのようなことできるでしょうか?

【苦手な食材を克服するには?】

まずは、嫌いな食材の切り方や調理法を変えてみましょう
子どもが喜びそうな形や食べやすいサイズにカットする、細かく切って他の食材と一緒に混ぜ込む、ピーマンなど苦味を感じる食材は繊維に沿って切る、しっかり炒めて野菜の甘味を引き出す、油でコーティングして青臭さを和らげる、カレー味など子どもの好きな味付けにする、などちょっとした工夫をすると、食べてくれることがあります。

また「食べる」以外にも、「食に興味を持つ」と好き嫌いを克服できるケースもあります。
栽培や収穫・調理(お手伝い)など、食べ物に触れると親近感がわき、その食べ物の良いところも見られるようになります。そして、嫌いだったものを受け入れられるようになり、楽しい経験として記憶に残って「食べてみる」という行為につながります。

【それでも食べられなかったら・・・】

どんなに工夫しても食べなかった場合は、無理に食べさせる必要はありません。
食べなかったことを責めたり、怒ったりするとそれがトラウマになり、食事自体が嫌になってしまいます。
その場合は、同じ栄養価のある他の食材で補うようにすれば大丈夫です。


成長とともに嗜好も変化します。「いつか食べられるようになったらいいね」という長い目で、楽しい食卓を囲みながら見守ってあげましょう。

Text by くまこ/食育インストラクター
 

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