体に嬉しい栄養がいっぱい!サバを食べよう

体に嬉しい栄養がいっぱい!サバを食べよう

味噌煮や塩焼き、缶詰など身近な魚「サバ」。 今回はサバの種類や栄養、缶詰についてお伝えします。

【サバは主に3種類】

●マサバ
日本中に分布し、通年食べられますが旬は秋から冬
旬の時期は脂がのって美味しく「秋サバ」の名で親しまれています。
背中には青緑色に青黒色の波紋があり、腹部は銀白色です。
大分の一本釣りで釣った「関サバ」や神奈川の「松輪サバ」、など各地でそれぞれの特徴を打ち出し、ブランド化されているものもあります。

●ゴマサバ
マサバよりやや小ぶりで、腹部が丸く腹側にゴマのような黒い斑点があり、それが名前の由来となっています。また、マサバに比べ丸い形をしているので「マルサバ」とも呼ばれ、サバ節の原料としても使用されています。
旬は夏で、マサバに比べて脂質が少ないのが特徴です。

●タイヨウサバ
ノルウェーなどから輸入され、サバの中で脂肪量が最も多く、マグロにトロに匹敵するほどです。通称ノルウェーサバで、背中に規則正しい明瞭な縞模様が特徴です。
加工品はほぼタイヨウサバで作られています。

【選び方のポイント】

目が澄んでいて、身がかたくしまっているものが鮮度の良いものです。
さらに背の模様がはっきりとしていて、表面が虹色に光っているものを選びましょう。

【気になる栄養は?】

サバの脂質には、体内で合成することができない多価不飽和脂肪酸であるDHAとIPA(EPA)が豊富に含まれています。
DHAとIPAは中性脂肪を下げる作用や、血液をサラサラにして血栓を防いで動脈硬化の予防が期待できます。
良質なたんぱく質をはじめ、血合いの部分には、貧血予防に役立つ鉄・代謝に欠かせないビタミンB1、B2、骨の形成を助けるビタミンDなども含まれています。
こんなに栄養価の高いサバですが、「サバの生き腐れ」と言われるほど鮮度が落ちやすいのが難点。調理する際は、手早く処理し十分に加熱しましょう。

【缶詰にも注目!】

日本人の魚離れは年々進んでいます。
その理由として、調理に手間がかかる、骨があって食べにくい、肉に比べて割高…。しかし、「サバ缶」ならおいしく安価で手軽に魚が食べられます。「サバの水煮缶」は、そのままでも食べられ、まな板や包丁を使う手間が省け、様々な料理に活用できます。骨ごと食べられるので、カルシウムをたっぷり摂取できる上、カルシウムの吸収を高めたり、骨の形成に必要なビタミンDが豊富なので、骨や歯の強化にピッタリです。
中性脂肪を下げるDHAとIPAも摂取できるので、たまにはサバ缶を利用してみるのもよいですね。

サバには体に嬉しい栄養成分がいっぱい。日々の食事にぜひ取り入れたいですね。


Text by くまこ/食育インストラクター
 

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