
年齢問わず食べやすく、人気がある果物と言えば…そう!「バナナ」です! 比較的価格が安定していて通年販売されていることから、定期的に買っているという方も多いのでは? 今回は、そのままは勿論、焼いても揚げても美味しい「バナナ」についてのお話です。
【バナナは、睡眠にも関係する?】
バナナと睡眠。一見、何の関係も無さそうですが、実はバナナに含まれる必須アミノ酸の1種のトリプトファンは、「メラトニン」という睡眠を促すホルモンの材料になります。また、ホルモン分泌や神経の正常な働きに必要なマグネシウムも多いため、睡眠の質を高める効果が期待できます。【バナナにはどんな栄養があるの?】
『バナナは健康に良い』というイメージがありますが、実際にはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?今回は、多く含まれている栄養素の一部をご紹介します!
●カリウム
細胞外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整し、常に一定した良い体内の状態(恒常性)を維持するのに役立ち、高血圧やむくみを予防します。
●ビタミンB6
たんぱく質の代謝に関わる補酵素として働きます。
免疫機能の正常な働きを保つほか、赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせません。また、メラトニンの分泌を促す「セロトニン」の合成に働くので、快眠におすすめの栄養素です。
●ビタミンC
コラーゲンを作るのに必要不可欠な成分で、肌を健康に保つほか、ストレス緩和や風邪予防などに役立ちます。
●葉酸
細胞を新しく生まれ変わらせる働きがあり、胎児の発育や造血に必要不可欠な栄養素です。貧血予防に役立つため、妊娠中の方や妊娠を予定している方は特に摂っていただきたい栄養素です。
その他、オリゴ糖と食物繊維も多く含まれ、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整え、便秘の予防・改善に働きます。
【バナナのおすすめ保存法】
●常温で保存バナナは低温に弱いので、冷蔵庫での保存は向きません。
15~20℃くらいの常温で、風通しの良い所が保存するのにおすすめです。
ただし、夏の暑い時期はバナナを新聞紙などで包み、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
13℃以下になると熟成が止まってしまうので、寒い時期は居間など、人の出入りがある比較的暖かい場所で保存しましょう。
●仰向けに置くのはNG
バナナはU字に仰向けのまま置いておくと、房全体の重みで下の部分が傷みやすくなってしまいます。
購入後は袋から取り出して山型に伏せて置くか、バナナスタンドなどに吊り下げておくのがおすすめです。
栄養価が高く、私たちに身近な果物「バナナ」。
皆さんも是非日々の食事にとり入れてみてくださいね。
Text by ろい/食育インストラクター
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