春の山菜「ウド」について知ろう

春の山菜「ウド」について知ろう

シャキシャキとした食感で山菜好きから大人気のウド。今回はそんな春を感じるウドについてのお話です。

【ウドってどんな野菜?】

ウドは数少ない日本原産の野菜のひとつです。古くから春を感じさせる山菜として親しまれてきました。
ウドには大きく分けて根株に土をかぶせて栽培される、やや緑がかったウドの「山ウド」と、暗いところで光を当てずに栽培される全体が真っ白なウドの「軟白ウド」の2つがあります。
なかでもスーパーなどで売られているほとんどが、この軟白ウドです。山ウドは本来、山野で自生しているもののことを言いますが、収穫量が少なく、ほとんど流通することがないそうです。その為、店頭で見かける山ウドは軟化栽培したウドにあとから光を当てて緑色をつけたものを「山ウド」としています。

【ウドのことわざ】

ウドは1.5m~2m以上にも成長することがあります。
木のように見えますが、実は非常に柔らかい植物で、材木としては使えず、成長すると食用にもできなくなることから、大きいばかりで役に立たないことの例えで「ウドの大木」ということわざができました。

【気になるウドの栄養】

●カリウム
ウドにはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは体内の余分な水分や塩分を排出する働きがあり、血圧上昇を抑える働きやむくみ・冷え性などに効果があります。

●リモネン
ウドの香り成分であるリモネン。リモネンは柑橘類の皮に多く含まれる香り成分としても有名です。
血行を良くし、リラックス効果が期待できます。

●アスパラギン酸
アスパラギン酸は、たんぱく質を体内で合成するのに必要なアミノ酸の一種で、代謝を促し疲労回復にも効果があります。
また、アンモニアなどの有害な物質を除去し、体内の老廃物を排出して神経を守る働きがあります。


いかがでしたか?
独特の香りと歯ざわりや淡白な甘みを持つウドは、酢の物や、吸い物、天ぷらなど様々な料理に使うことができます。
ぜひ食べてみて下さいね。

Text by あお/食育インストラクター

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