ほろ苦い味とホクホクの食感がたまらない!冬の味覚「くわい」

ほろ苦い味とホクホクの食感がたまらない!冬の味覚「くわい」

中国が原産のくわいは、ピンポン玉くらいの丸い塊茎(かいけい)からピンっと1本芽が伸びているのが特徴です。その姿から「芽(目)が出る」という理由で、縁起物としておせち料理などにも欠かせません。

【くわいには種類がある!?】

くわいは、日本料理や中国料理でよく登場する食材です。実はこれらに使われているくわいは別の種類であることが多いのですが、ご存知でしたか?
日本料理で煮物や揚げ物などに使われるホクホクとした食感のくわいは、「青くわい」です。日本で多く出回っている種類で、皮が青みがかっているのが特徴です。そして、中国調理の炒め物などによく使われるシャキシャキとした食感のくわいは、中国の品種の「白くわい」です。そのほか、古くから大阪府吹田で栽培されている「吹田くわい」もあります。

【芽も食べられます!】

くわいを選ぶときは、芽がピンとしていてハリがあるもの、塊茎が丸く膨らみ、かたくて傷のないものが良品です。購入したら乾燥しないようにビニール袋に入れ、冷蔵庫に入れて保存しましょう。水につけて保存するとより長く日持ちします。その場合は、毎日水を変えるようにしてください。
煮物や炒め物、揚げ物とさまざまな料理に活用できるくわいですが、アクが強いので料理するときには、アク抜きが必要です。皮をむいたら水にさらし、お湯で1~2回茹でこぼしてから使うと、えぐみがおさえられます。(揚げ物やまるごと焼く場合には、茹でこぼす必要はありません。)
くわいは基本的に芽も食べることが出来ます。縁起ものですので、ハレの日の料理には切り落とさずに使ってくださいね。

【くわいの嬉しい効能】

くわいの主な成分は炭水化物ですが、そのほかにもカリウムや葉酸、食物繊維などが含まれています。
カリウムは余分なナトリウムを排出し、高血圧予防やむくみ予防に役立ちます。葉酸は胎児や乳児の発育に欠かせないもので、妊娠初期に積極的に摂っていただきたい栄養素です。食物繊維は腸内環境を整え、便秘の予防や改善に効果があります。


今の時期しか味わえない、冬の味覚「くわい」。見かけたら購入し、その味を楽しんでみてはいかがですか?

Text by まち/食育インストラクター
 

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