
世界中、さまざまな国で愛され、老若男女問わず大好きなチョコレート。 日本でも多くのチョコレート専門店があり、いろいろな味のチョコレートを楽しむことが出来ます。今回はチョコレートの種類についてのお話です。
【意外と新しい!?チョコレートの歴史】
チョコレートの主原料である「カカオ」は、「テオブロマ カカオ リンネ」という学名を持つ果実で、紀元前から栽培されていたと言われています。ギリシャ語でテオは「神々」、ブロマは「食べ物」を意味し、その名の通り「神々の食べ物」として、古くから珍重されていました。しかし、まだそのころにはチョコレートは誕生しておらず、カカオ豆をすりつぶし、とうもろこしの粉やスパイスを加えた甘みのない飲み物として利用されていました。甘いチョコレートが誕生したのは、今から約170年前と意外と新しい食べ物で、日本では明治10年に初めて「猪口令糖(チョコレート)」が販売されました。
【チョコレートの主な種類】
チョコレートは、カカオの種子である「カカオ豆」を発酵、焙煎、摩砕(※細かく砕き、すりつぶすこと)したカカオマスに、カカオバター、砂糖、ミルクなどを加えて練り、調温してかためた食品です。カカオマスの含有比率などによってチョコレートの種類が変わります。
■ビターチョコレート
カカオマス、カカオバター、砂糖、レシチン、粉乳、植物性油脂、香料が主な成分です。カカオの成分が多く、カカオ本来の味が楽しめます。
カカオ分(カカオマス+カカオバターの合計)=60%以上
■ミルクチョコレート
カカオマス、カカオバター、砂糖、レシチン、粉乳、香料が主な成分です。
乳が含まれ、カカオ分が低いため、苦みがなくまろやかな味わいが特徴です。
カカオ分=30~40%
■ホワイトチョコレート
カカオバター、砂糖、レシチン、粉乳、香料が主な成分です。
ほかのチョコレートとは違い、カカオマスを使っていないのが特徴です。
カカオ分=30%以下
■ルビーチョコレート
スイスのチョコレート会社が発見した新しい種類のチョコレートです。
ルビーカカオというカカオ豆を使用し、着色料を使用しない特有の色が特徴です。
ほんのりベリーのような酸味を感じられます。
最近では体によい食品としても注目されているチョコレート。ほどよい量を心掛け、仕事などで疲れた脳をリフレッシュさせるのもよいですね。
Text by まち/食育インストラクター
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