春の魚と書くけれど…?さわらの旬のお話

春の魚と書くけれど…?さわらの旬のお話

まだまだ寒さは厳しいですが、来月になれば少しずつ気温が上がり、春がやってきます。それに先駆けて、さわらが出回り始める時期です。漢字では春の魚と書くので、桜の開花時期をイメージしがちですが…。 今回はさわらについてお話します!

【さわらの旬はいつ?】

さわらは出世魚で、体長70㎝以上(※60㎝とする場合もあります)の大型の魚になってから、さわらと呼ばれるようになります。
40cmぐらいだと「サゴシ」、50㎝以上になると「ヤナギ」と呼ばれています。
そんなさわらの旬は、実は旬の考え方によって変化(!)します。
産卵期を迎えたさわらが大漁になる春を旬と考える場合と、脂がのった冬を旬とする考え方があります。春の魚と書いてさわらと読むようになったのは、大漁を旬とする考え方が影響しているのかもしれません。
関東地方は冬を旬とする場合が多く、関西地方では春を旬とする場合が多いようです。
ちなみに、稚魚の呼び名も東西で違っていて、「サゴシ」は関西や九州での呼び名で、関東では「サゴチ」と呼ばれています。ご自分の住むエリアで、さわらの旬や呼び名がどう扱われているのか、一度見てみると面白いかもしれませんよ☆

【おすすめのさわら調理法】

冬もまもなく終わる今の時期、冷たい海水の中を泳ぐさわらの身は、しっかり脂がのってぶりにも負けない濃厚さと食べ応えがあり、格別な美味しさです。この時期の食べ方でおすすめなのが、脂を無駄なくとれるお刺身です。脂といっても、さわらの脂は不飽和脂肪酸をたっぷり含み、血栓予防など体に良い効果が期待できるのが嬉しいですね。
春のさわらは冬と比べて淡白な味になるので、西京漬けや竜田揚げなど、しっかり味付けした食べ方がおすすめです。
また、さわらは中国・韓国・台湾といった国でも食べられているので、これらの国の料理とも相性が良い魚です。
和風の味付けをワンパターンに感じてきた時は、これらの国の調味料を取り入れてみると、違った発見がありますよ!


冬から春にかけて味が少しずつ変化していくさわらを、ぜひお楽しみください!

Text by はむこ/食育インストラクター
 

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