王様の野菜 モロヘイヤ

王様の野菜 モロヘイヤ

栄養満点野菜「モロヘイヤ」についてご紹介します。

【モロヘイヤとは】 

モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」を意味する言葉が語源の野菜で、中近東が原産です。
日本に入ってきたのは1980年代と比較的新しい野菜ですが、エジプトでは砂漠地帯でも育つことが出来る数少ない野菜として、5000年以上前から栽培され、食用とされてきた歴史があります。
味や香りにほとんどクセがないモロヘイヤは、子どもからお年寄りまで食べやすいのも魅力のひとつです。

【栄養】

モロヘイヤはとても栄養価の高い野菜です。
中でも体内で必要量がビタミンAに変わり、粘膜や皮膚を正常に保ったり、抗酸化作用が期待出来るβ-カロテンの含有量がとても多く、同じ量のほうれん草と比較すると、2倍以上も含まれています。ビタミンC・Eも多く含むので、さらなる抗酸化力が期待できます。
また、骨を作る際に必要なカルシウム造血のビタミンとも呼ばれている葉酸も多く含むので、妊娠中や貧血が気になる方にもおすすめです。
食物繊維も豊富なので、便秘気味の方は積極的にとると、お通じの改善に役立ちます。

【食べてはいけない部分】

とても栄養価が高く、家庭菜園の野菜としても人気のあるモロヘイヤですが、「サヤ」やその中に入っている「種」は毒性の強いストロファンチジンなどの有毒成分が含まれているため、絶対に食べないようにしてください。
また、市販で売られている物は「栽培管理されている若い葉や茎を出荷しているため、有害な成分は含まれていない」と食品安全委員会の発表もあるので安全性は高いですが、茎にも毒性を持つ場合もあるそうなので、家庭菜園で作ったものを分けてもらったり、ご自宅で食べる場合は茎から外し、葉の部分だけを食べるようにしましょう。
※食品安全委員会は平成15年7月1日に内閣府に設置された機関です。


日本でモロヘイヤが旬を迎えるのは夏ですので、店頭で見かけたら買ってみてはいかがでしょうか。

Text by さゆり/食育インストラクター

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