旬は2回、葉までおいしく食べたい「かぶ」

旬は2回、葉までおいしく食べたい「かぶ」

かぶは、弥生時代には日本へ伝わっていたと言われるほど古くからある野菜です。 江戸時代には全国で栽培されるようになり、今ではさまざまな品種が全国各地で作られています。

【旬は2回、それぞれどんな特徴があるの?】

春先と秋~冬の2回旬がある、かぶ。春先のかぶは、皮が薄く、やわらかい食感が特徴で、サラダや漬物など生食にむいています。
秋~冬のかぶは、実がしっかりしていて甘みが強いのが特徴です。煮物にしても煮崩れしにくく、かぶの風味もしっかり味わえます。

【かぶの根の栄養】

かぶの根は淡色野菜に分類され、「ビタミンC」や「カリウム」、「食物繊維」のほか、消化酵素の「アミラーゼ」が多く含まれています。
アミラーゼはでんぷんを分解し、胃腸の消化を助ける働きがあり、整腸作用や胃もたれ・胸やけを予防する効果が期待できます。これらを効率よく摂取するには、加熱せず、サラダなどで食べるのがおすすめです。

【捨てずに食べたい!かぶの葉】

かぶの葉は免疫力を高め、肌を乾燥から守る「β-カロテン」が豊富です。そのほか、強い抗酸化作用をもつ「ビタミンC」・「ビタミンE」、丈夫な骨や歯を作るのに欠かせない「ビタミンK」・「カルシウム」、そして、貧血を予防する「葉酸」や「鉄」などが多く含まれています。
また、血液の流れをよくする「ナイアシン」という成分も含まれ、冷え性や肩こりの改善にも期待できるなど、女性に嬉しい効果がいっぱいです。

【おいしい「かぶ」の選び方】

かぶの根は、ひげ根が少なく、ハリとツヤがあるもの、そして茶色く変色していないものを選びましょう。葉つきのものは、葉がしおれておらず、緑色が鮮やかなものが新鮮な証拠です。
購入してからそのままにしておくと、葉が根の水分を吸い上げてしまい、根がスカスカでおいしくなくなってしまいます。すぐに食べない場合には、根と葉を切り落とし、それぞれペーパータオルなどで包んでからラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。葉はかために茹でて冷凍保存することも可能です。


味にクセがないかぶは、和洋中どんな料理とも相性抜群。
生でも、煮ても、焼いてもおいしいので、今が旬のかぶを葉まで余すことなく使い、寒い冬を乗り切りましょう。

Text by まち/食育インストラクター
 

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