今が旬!ジューシーな「びわ」を食べよう

今が旬!ジューシーな「びわ」を食べよう

楽器の琵琶に似ていることから、この名がついたと言われている「びわ」。 ほどよい甘みと酸味が魅力的な、初夏に旬を迎えるフルーツです。

【びわは寒さに弱い!?】

びわは古くから日本に自生していた果物ですが、在来種は小ぶりで種が大きく、あまりおいしくなかったことから当時は普及しなかったようです。
現在多く栽培されている「茂木びわ」は、江戸時代後期ごろに中国から伝えられた品種が元になっています。
寒い気候で育ちにくいびわは、長崎県が生産量1位。次いで千葉県、鹿児島県で多く栽培されています。
本来の旬は5~6月ころの初夏ですが、ハウス栽培などの技術が進歩したことから早いものは2月から出回っています。

【おいしいびわの選び方】

全体にハリがあり、濃いオレンジ色のもの、ずっしりと重く、左右対称のふっくらとした形のものを選びましょう。果皮にブルームと呼ばれる白い粉がみられ、細かい産毛で覆われているものが良品です。
びわは傷みやすく、追熟する果物でもないので、長期保存には向いていません。店頭に並んでいるものが食べごろの状態なので、食べたいときに購入し、その日のうちに食べきるのがベスト。冷やし過ぎると風味が落ちてしまうので、食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れて冷やすのがおすすめです。

【びわの嬉しい効能】

びわは、「β-カロテン」や「β-クリプトキサンチン」が豊富です。これらは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を健康に保ってくれます。また、強い抗酸化作用により、高血圧やがんの予防にも効果が期待できます。
そのほか、余分なナトリウムを排出し、むくみや高血圧予防に働く「カリウム」や老化やがん予防に役立つポリフェノールの一種「クロロゲン酸」が含まれています。クロロゲン酸は皮や種のまわりに多く、脂肪の蓄積を抑える働きもあります。
古くから葉もお茶にして活用されていましたが、現在はそれだけでなく、生薬として漢方に配合したり、化粧水としても用いられています。びわの葉は、咳止めや鼻づまり、むくみ改善、あせもやかぶれなどの皮膚疾患などに有効です。


びわは内からも外からも嬉しい効能がたくさんの果物です。皮をむくだけで手軽に食べられるので、暑くなるこれからの季節の水分補給としてもおすすめですよ。

Text by まち/食育インストラクター
 

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