
インド~マレー半島周辺が原産のマンゴーは、4000年以上も前から栽培されていたと伝えられているほど歴史のあるフルーツです。メキシコやフィリピン、タイなどから多く輸入されていますが、最近は、沖縄県や宮崎県、鹿児島県などの国産マンゴーも出回っています。
【日本で売られている主なマンゴー】
メキシコ産マンゴーは、果皮がりんごのように真っ赤になることから「アップルマンゴー」と呼ばれています。国内で栽培されているマンゴーのほとんどが、このアップルマンゴーです。果肉はオレンジ色で、濃厚な甘さととろけるような食感が人気です。輸入物は3月ごろから、国産のマンゴーは5月ごろから出回ります。フィリピン産のマンゴーは、形がペリカンのくちばしに似ていることから「ペリカンマンゴー」とも呼ばれています。果肉は黄色で、ほどよい酸味となめらかな舌ざわりが特徴です。フィリピンで1年中作られているので、手ごろな値段で通年流通しています。
【おいしいマンゴーを選ぶには?】
マンゴーを選ぶときは、果皮にツヤがあり、色鮮やかでふっくらとしているものを選びましょう。「ブルーム」と呼ばれる白い粉が果皮についているものは、より新鮮です。果肉がかたく未熟なマンゴーは、常温の涼しいところで追熟させます。特有の甘い香りが強くなり、指先で軽く触ったときにやわらかさを感じれば食べごろのサイン。
マンゴーは低温に弱いので、食べる数時間前に冷蔵庫に入れて冷やしてください。
【嬉しいマンゴーの栄養効果】
マンゴーは約80%が水分ですが、ビタミンC、ビタミンE、葉酸などのビタミン類や食物繊維、カリウムが比較的多く含まれています。ビタミンCは強い抗酸化作用があり、肌の健康維持や免疫力アップに役立ちます。ビタミンEは骨や歯の強化、造血ビタミンとも呼ばれる葉酸は貧血改善、食物繊維は便秘の予防や改善に効果があります。そのほか、カリウムには余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧やむくみ予防に期待できます。
手軽に食べられるマンゴーですが、ウルシ科の植物で人によってはアレルギーを引き起こしてしまう可能性も・・。食べてはもちろんのこと、持っただけでもかゆみや発疹の症状が出る場合があるので食べるときには注意が必要です。
カットしたマンゴーを冷凍庫に入れて凍らせておけば、おやつや水分補給にぴったり。アイスやヨーグルトと合わせてスムージーにするものおすすめです。
Text by まち/食育インストラクター
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