5月5日は、何の日?

5月5日は、何の日?

皆さんは、5月5日は何の日かご存じですか? カレンダーを見ると「こどもの日」と記されていますが、「端午の節句」や「菖蒲の節句」とも呼ばれています。 今回は、国民の祝日である「5月5日」を深掘りしていきます!

【5月5日は、「男の子」だけが対象ではない?】

内閣府のホームページでは、5月5日のこどもの日は『こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日』とされています。
こどもの日は端午の節句(または菖蒲の節句)でもある事から、男の子を祝う日というイメージが強いですが、現在は男女問わずこどもの健やかな成長を願う日であり、子育てを頑張るお母さんに感謝する日となっています。そして、こどもの日の日付は、子供に関する風習としては3月3日の「ひな祭り」と5月5日の「端午の節句」があり、これを合わせて5月3日とする案もありました。
しかし、5月3日は憲法記念日とする事となったため、季節のよい5月5日になったとされています。

【こどもの日(端午の節句)の定番の食べ物】

こどもの日に食べるものは、実は地域によって異なります。
今回は、その地方ごとに食べられている縁起物やその由来をご紹介します。

●関東…柏餅
柏餅は、うるち米を使用した上新粉を平たく丸めたものにあんこを入れ、柏の葉で巻いた甘いお餅です。
柏の葉は、新芽が立派に育つまで古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄」「両親の健康」などの願いが込められています。つまり、「子どもが立派な大人になるまでは、両親や家族が生き続ける」という意味があります。

●関西…ちまき
「ちまき」と言うと、もち米やうるち米に肉や筍などを混ぜて、笹の葉や竹の皮で包む「中華ちまき」を想像するかもしれませんが、関西でこどもの日に食べられるちまきは甘い餅菓子です。
餅や葛餅を細長く成形し、笹や竹の葉で巻いて糸で縛り、茹でたり蒸したりして作ります。
ちまきは、紀元前の中国の詩人である屈原(くつげん)が川へ飛び込んで亡くなった日が5月5日であり、その供養として葉で包んだもち米を川に投げるようになったのがルーツだと言われています。その後、中国では“無病息災の縁起物”としてちまきが食べられるようになり、日本にも伝わりました。

この他、北海道では白と、黒もしくは茶色の2色で木の葉の形に作られた「べこ餅」、新潟ではよもぎ団子にあんこを詰めて笹の葉で巻いた「笹団子」が5月5日に食べられています。


5月の第2日曜日の「母の日」と少し意味合いが似ている、5月5日の「こどもの日」。
皆さんも是非、感謝の気持ちをお母さんに伝えてみてはいかがでしょうか?

Text by ろい/食育インストラクター

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