彩りをプラス!絹さやを知ろう

彩りをプラス!絹さやを知ろう

料理の彩りなどに活用されることが多い絹さやですが、スナップえんどうなど見た目が似ていて分かりにくいですよね。今回はそんな絹さやについてのお話です。

【えんどう豆とは?】

絹さやを理解するにはまず、えんどう豆からご説明します。
えんどう豆にはいろいろな種類があり、絹さややスナップエンドウ、グリンピースなどです。これらは収穫の時期で名前が変わります。
若いさやの状態で収穫したものを食べる「絹さや(さやえんどう)」。さやの中の豆が未成熟の状態で収穫したものを「グリンピース」。グリンピースをさやごと食べられるように品種改良したものを「スナップエンドウ」。中の豆が完全に熟してから収穫したものを「えんどう豆」と呼んでいます。

【絹さやの由来と歴史】

絹さやは、さやえんどうとも呼ばれ、えんどうの中でも若いさやごと食べるとご紹介しました。由来と歴史についてご紹介します。
絹さやという名前は、さや同士がこすれ合う音が絹の着物の擦れ合う音に似ていることに由来しています。
えんどうの原産地は中央アジアから中近東です。その歴史は古く、数千年前から存在し、古代ローマや古代ギリシャでも栽培されていて、エジプトのツタンカーメンのお墓からも出土されているほどです。その後、インドや中国に伝わり、8~10世紀に中国から日本に広まったといわれています。当時は穀物として利用されていましたが江戸時代になり、若いやわらかなさやに入ったままのえんどうを現在のように食べるようになりました。明治時代になると欧米から、絹さやの優れた品種が導入され、全国に普及しました。

【美味しい絹さやの選び方と保存方法】

さやにハリがあり、ヘタの色が鮮やかなものを選びましょう。豆の凹凸がはっきりしているものは育ちすぎているので、さやが薄く豆のふくらみが小さいものが良品です。また、ひげが白っぽくピンとしているものが新鮮です。
絹さやは乾燥が大敵です。ビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。長めに保存するには、かために茹でて冷凍保存するのがおすすめです。


絹さやは、シャキシャキとした食感でほのかに甘みがあり、和食・洋食・中華など様々な料理に使うことのできる食材です。
ぜひ毎日の食卓で取り入れてみて下さいね♪

Text by あお/食育インストラクター

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