夏の疲労回復におすすめ!栄養満点の「しじみ」

夏の疲労回復におすすめ!栄養満点の「しじみ」

みそ汁の具としても人気のしじみは、夏に旬を迎えます。

【しじみ】 

しじみは、主に北海道から九州辺りまでの汽水域(淡水と海水の混ざり合う場所)に生息する二枚貝で、品種によっては淡水に生息するものもいます。
国産の品種としては、最も流通が多い汽水域に住む「ヤマトシジミ」・琵琶湖特産の「セタシジミ」・淡水に生息する「マシジミ」です。シジミで有名なのは、島根県の宍道湖(しんじこ)や青森県の十三湖・小川原湖(おがわらこ)・北海道の網走湖・茨城県の涸沼(ひぬま)などです。
現在、私達が一般的にしじみといっているのはヤマトシジミですが、近年は漁獲量の減少から、近隣の国で獲れる輸入しじみも多く流通しています。
しじみの旬は産卵を控えた夏の時期で、身がぷっくりとして栄養たっぷり!「土用しじみ」として、うなぎと共に夏の暑気払いに食べると精がつきます。旬は夏ですが、冬の寒い時期に獲れる「寒しじみ」も、栄養を蓄えているため美味しいとされています。

【栄養】

しじみは良質なたんぱく質のほか、貧血に効果的な鉄分や、骨や歯を丈夫にするカルシウム、銅や亜鉛といったどの世代にも欠かせないミネラル類を多く含みます。
また、アミノ酸の一種であるオルニチンやタウリンも含みます。これらは、肝臓の機能を正常に保ち、疲労回復や有害物質の解毒(アルコールの分解など)といった肝臓本来の働きや、肝臓の再生を助けます。
しじみなどの貝類にはコハク酸という、うま味成分が含まれます。昆布やかつお節に含まれるグルタミン酸やイノシン酸との相乗効果を利用すれば、料理の味に奥行きが生まれ、より美味しく感じます。

【しじみの砂抜き】

しじみは砂や泥などに潜っているので、あさりなどと同様に砂抜きを行ってから食べると、口当たりが良くなります。しじみは汽水域に生息しているものが多いので、真水で砂抜きをしても問題ありませんが、0.5~1%程度の塩水を作ってその中で砂を吐かせると、貝のうま味が逃げずに美味しい状態を保てます
砂抜き後は冷凍する事が出来ます。使用する時は凍ったままで熱湯に入れ、口を開かせてみそ汁にしたりすると、臭みが出にくく旨味も逃しません。


しじみは一年中出回っていますが、旬の時期は身も大きいので、ぜひ食べてみてください。

Text by さゆり/食育インストラクター

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