栄養がギュッとつまった「ごま」

栄養がギュッとつまった「ごま」

昔から体に良い食材として親しまれてきた「ごま」。食感や風味、アクセントとして、毎日の食卓に欠かせません。 ごまは種をまいてから30~40日程度で花が咲き、「さく果」という実をつけます。さく果が熟し乾燥すると裂け、その勢いで中から種が飛び出します。この種がごまで、諸説ありますが「開けごま!」という言葉は、この様子に由来していると言われています。

【ごまの歴史】

ごまは、ゴマ科ゴマ属に分類される一年草で、アフリカのサバンナが原産
日本には中国から伝わり、縄文時代の遺跡からごまが見つかっています。この頃からごまは食べられていたようですが、室町時代にすり鉢とすりこ木が伝わると、ごまの食べ方のバリエーションが広がり、お寺の精進料理の素材として重宝されました。
ごまは日本でも栽培されていますが、手間がかかるため生産量は限られ、国内のごまの99%以上が輸入品です。

【種類は?】

ごまは様々な種類がありますが、黒ごま・白ごま・金ごまの3種類に大きく分けられます。栄養価は大きく変わりませんが、香りと色など若干の違いがあります。
もともとはどれも白色で、熟すと種子の色が変わります。
黒ごまの色は、ポリフェノールの一種アントシアニンによるもので、高い抗酸化作用があります。
白ごまはクセがなくいろいろな料理に合わせやすいのが特徴で、黒ごまよりも脂質が多く、ごま油の原料になります。
金ごまは香りが強く、白ごまよりさらに脂質が高く、希少なことから値段も高価です。

【栄養は?】

ごまと言えば、ごま特有の成分「セサミン」や「セサミノール」などの「ゴマリグナン」!!
ゴマリグナンはポリフェノールの一種で、体内で発生する活性酸素を除去し、アンチエイジング効果が注目されています。また、肝機能を高める効果、コレステロールの減少、脂質代謝の促進などの効果も期待できます。
その他、生活習慣病予防に有効な不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸、美容と健康に欠かせないビタミンE、B群、カルシウム、鉄などの栄養素も豊富に含んでいます。


いかがでしたか?
ごまは小さい粒ながらもたくさんの栄養が詰まっています。
ぜひ、毎日の食卓にごまを取り入れ、健康的な生活を送ってください。

Text by くまこ/食育インストラクター

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