瑞々しい食感が魅力!梨を食べよう

瑞々しい食感が魅力!梨を食べよう

8月も後半に入ると、徐々に秋の果物が出回り始めます。今回は瑞々しさが魅力の梨についてご紹介します。

【和梨と洋梨】

晩夏から初秋にかけて出回る丸い梨は、いわゆる和梨に分類されます。
旬は品種によってやや異なり、早ければ7月ごろから出回るものもあります。代表的な品種は幸水・豊水・二十世紀などが挙げられ、8月から9月にかけて生産のピークを迎えます。瑞々しくシャリっとした食感が魅力で、冷やしてそのまま食べられることが多いです。
洋梨は特徴的なひょうたん型をしている梨で、日本で主に生産されている品種はラ・フランスです。
洋梨は果肉がやわらかく、芳醇な香りをいかしてコンポートなどに加工されることも多く、お菓子にしても美味しくいただけます。洋梨の旬は10月から11月がピークです。
和梨と洋梨は味や食感がそれほど似ていないので、違う果物のように思われることもありますが、どちらも同じくバラ科ナシ族の仲間です。梨の起源になる植物は中国にあったとされ、東西にそれぞれ持ち込まれた際、分化したと考えられています。

【実は料理にも…!?】

和梨は水分が多く、汗で失われやすいミネラルも含むので、暑い時の水分補給に優れています。
日本ではそのままデザートとして食べられることが多いですが、韓国料理では調味料として使用されることもある果物です。かつて砂糖が普及する以前、梨を加えて料理を甘くしていたそうです。唐辛子やにんにくの辛みとよく合い、さわやかな風味を加えてくれる梨は、今でも韓国料理には欠かせない存在です。
また、梨にはプロテアーゼというたんぱく質を分解する酵素が含まれているので、すりおろして肉と一緒につけ込むと、かたい肉でもやわらかく仕上がり、食べやすくなります。自家製の焼き肉のたれにすりおろした梨を加えて、本格的な韓国焼き肉の味に近づけてみても良いですね。


そのまま食べても美味しい梨ですが、ぜひ、料理にも活用してみてはいかがでしょう?

Text by はむこ/食育インストラクター
 

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