
暑い季節を乗り切るのにぴったりな食材「さやいんげん」についてご紹介します。
【さやいんげんとは】
さやいんげんは、マメ科・インゲンマメ属の植物で、中央アメリカ~メキシコあたりが原産地です。最初は熟した豆を食べていましたが、ヨーロッパに広まると、熟した豆以外に若さやも収穫して食べるようになりました。
通年で回っていますが、旬は6~9月です。収穫までの時期が短く、1年で3回も収穫出来る事から、「サンドマメ」とも呼ばれています。
日本に伝わったのは江戸時代に入ってからで、若さやのほか、熟した豆を煮豆にしたり、白あんなどの原料にします。
【さやいんげんの種類】
さやいんげんは、「ツルあり」・「ツルなし」のほか、さやが丸い「丸さや系」や、モロッコいんげんに代表される、さやが平らな「ひらさや系」・黄緑色や紫色の「カラーいんげん」などその種類は数百種にも及ぶといわれています。太さや長さも品種によって様々で長さは10cmから30cmまであります。また最近は品種改良が進み、筋を取る必要のないものが主流となってきています。
【さやいんげんの栄養】
さやいんげんは、緑黄色野菜に分類されます。免疫力を高め、体を守る抗酸化作用を持つβ-カロテンのほか、体を作るのに重要な葉酸をはじめとするビタミンB群・止血効果や骨の健康維持に欠かせないビタミンKを含みます。
β-カロテンは体内で必要量がビタミンAに変わります。油脂類と一緒に摂る事で体内への吸収率が上がるので、炒め物にしたり、油脂分の高いごまやナッツ類と一緒に摂ると効果的です。
【保存方法】
さやいんげんを購入したら、ラップやポリ袋などの密閉出来るもので包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。3~4日を目安に使い切ると、美味しくいただけます。たくさん購入した時は、新鮮なうちにかために茹でて冷凍しましょう。
いかがでしたか。
近年は猛暑が続くので、しっかりと食べて体力をつけ、元気に夏を乗り切ってくださいね。
Text by さゆり
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