年明けの準備に…お餅と日本人の深い関係

年明けの準備に…お餅と日本人の深い関係

今年も残すところあとわずか…楽しいイベントが盛りだくさんですが、新しい年を迎えるために、準備するものもありますよね。 今回はお正月に欠かせないお餅についてのお話です。

【餅の歴史】

日本人がお餅を食べるようになったのは、稲作が日本に伝わった弥生時代とされます。
米を炊くようになった時から今日まで、日本の食を象徴する食べ物のひとつで、稲作への信仰が生まれるとともに、神聖な食べ物だと考えられてきました。
正月にお餅を食べるようになった始まりはわかっていませんが、平安時代の宮中行事には「歯固めの儀」という儀式があり、鏡餅を食べていました。
これは長寿を願ってかたいものを食べる儀式で、当時は歯が丈夫なことが健康に結びつくと考えられていたようです(※現代でも歯の健康は大切です!)。
お餅というとやわらかい食べ物では?とも思えますが、平安時代は食品の保存技術がまだまだ乏しい時代。現代で流通している切り餅のように、少し調理すればやわらかく伸びるような美味しいお餅ではなく、乾燥してカチカチになっている状態のものなので、かたい食べ物に数えられてもおかしくなさそうです。
現代では鏡餅をパックで販売されることが増えましたが、興味のある方はぜひ、昔ながらの鏡餅を飾って、木づちで割って鏡開きをしてみるのもよいかもしれません。
それにしても、平安時代からあった鏡開きは、千年以上も続く由緒ある行事ということになります。それだけ長い時間、日本人はお餅をお正月に食べ続けてきたのですね。

【おいしいけれど、食べ過ぎには注意】

そんな日本の食文化に深く根付いたお餅ですが、原材料はお米なので、含まれている栄養素はご飯とそれほど大きく変わりません
主要なエネルギー源となる糖質が多い食品なので、おせち料理と一緒に、ご飯の代わりに主食として食べることが多いのではないでしょうか。
ここで注意しておきたいのが、お餅はひとつあたりのサイズが大きくないので、ついつい食べ過ぎてしまうことです。一食あたり2個ぐらいに留めるのがちょうど良いでしょう。


磯部やきなこ・大根おろしなど、味のバリエーションが多種多様で美味しいお餅ですが、お腹周りが気になる方は、ほどほどを心がけて召し上がって下さいませ☆

Text by はむこ/食育インストラクター
 

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