翌日に疲れを残さないために…睡眠の質を高める食事とは?

翌日に疲れを残さないために…睡眠の質を高める食事とは?

疲労は心身の不調をきたす要因であると知られていますが、ストレス社会とも言われる現代で、疲労しないようにするのは難しいものです。 たまった疲労を回復するためには、質の良い睡眠をとることが重要です。睡眠の質を高める食べ物と注意点を確認してみましょう!

【睡眠の質を高めるには・・?】

睡眠の質を高めるためには、まずトリプトファンの摂取を心がけましょう。
トリプトファンはアミノ酸の一種で、昼はセロトニンというホルモンに、夜はメラトニンというホルモンの分泌に関わっています
セロトニンは精神の安定、メラトニンは体内時計の調節や入眠を促す作用に関わっていて、一日の活動と休息のサイクルに大きく関係します。
それだけ重要な役割を持つトリプトファンですが、実は人間の体内ではつくることのできない必須アミノ酸に分類されています。つまり、食べ物から摂らなければいけないのです。
ただし、必須アミノ酸のバランスがよく、良質なたんぱく質を含む肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などを1日の食事できちんととれていれば、トリプトファンが不足することはまずありません。しかし、欠食や偏食が過ぎるとリスクが高まるので、食事は菓子パンだけ・朝食は欠食する、などが習慣になっていないか確認してみましょう。

他には、興奮を抑えてリラックス効果を高めるGABAを摂ることで、入眠を促す働きが期待できます。GABAは玄米や発芽玄米・納豆やぬか漬け・キムチなどの発酵食品や、トマトなどの野菜類に多く含まれます。簡単に摂取量を増やすなら、普段食べているご飯の白米を発芽玄米に変更するなどを試してみてもよいでしょう。
ただし、入眠サポート効果が期待できるからといって、寝る前の時間(就寝の2~3時間ぐらい前から)に食べるのは厳禁です。胃の中に未消化の食べ物があると、睡眠中の内臓に負担がかかり、睡眠の質が落ちてしまいます。

睡眠の質は様々な要因で変化するものです。
食事だけで解決しようとせず、日々の生活習慣を一つずつ確認して、体をきちんと休ませられる環境をつくりましょう!


Text by はむこ/食育インストラクター

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