痛くてガサガサ…手荒れにならないためにするべき食事とは?

痛くてガサガサ…手荒れにならないためにするべき食事とは?

冬場に水仕事をしていると、どうしても気になるのが手荒れ。ちょっとでもケアを怠ると翌日にはガサガサになったり、ひどい時にはあかぎれになって痛むことも…。 そんなつらい手荒れのケアの方法の中には、必要な栄養素を摂ることも含まれています。どんな栄養素が必要なのか、確認してみましょう!

【肌の新陳代謝に欠かせない栄養素とは】

外部の刺激によって傷んだ肌をきれいにするためには、新陳代謝(ターンオーバー)によって新しく健康な肌に生まれ変わらせなければいけません。
肌の新陳代謝には、まず皮膚のもとになる良質なたんぱく質を不足なく摂ることが大切です。
良質なたんぱく質は肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などに含まれています。ちなみに、人間の体はたんぱく質を一度にたくさん代謝することはできないため、一度の食事でたくさん食べるのではなく、3食それぞれでこれらの食品を使った主菜などで頂くと効率的です。

さらに、新陳代謝に必要な酵素をつくる亜鉛も不足せずに摂りたい栄養素です。
亜鉛は肉類や魚介類・ごまやアーモンドなどのナッツや胚芽などに多く、一般的な食生活をしている場合なら極端に不足することはありません。ただし、ダイエットで食事制限中の人は不足しやすい傾向があります。また、インスタント食品を始めとする加工食品を継続的にたくさん食べると、亜鉛の吸収が阻害され、亜鉛不足になるリスクがあります。これらの生活習慣がある人は、亜鉛を意識して摂るようにするか、食習慣の見直しをした方が良いでしょう。

その他、皮膚や粘膜を健康に保つ栄養素にビタミンAがあります。チーズや卵・バターなどに多く含まれますが、これらはたくさん食べるとエネルギーが高くなりがちです。そのため、ビタミンAの補給には緑黄色野菜をうまく利用することが大切です。緑黄色野菜に豊富なβ‐カロテンは、体の中でビタミンAとして働きます。野菜はβ‐カロテン以外にも食物繊維など、健康に必要な栄養素を含むので、積極的に食べたいですね。


冬場の水仕事はどうしても手荒れの原因になるので、セルフケアをするのも大変ですよね。
手袋やクリームなどでのケア、食事での栄養補給をしているのにあかぎれが起こるようであれば、肌の状態がかなり悪くなっている可能性もあります。
一度は皮膚科の受診をして、しっかり原因をチェックしてみてください。

Text by はむこ/食育インストラクター
 

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