鶏肉の栄養と選び方

鶏肉の栄養と選び方

価格がリーズナブルで、和洋中と様々な料理に使える「鶏肉」。 今回は、毎日の料理に重宝する「鶏肉の栄養と選び方」についてご紹介します。

【栄養】

鶏肉は牛肉や豚肉に比べ、脂肪が少なく淡泊な味わいです。
良質なたんぱく質が豊富で、体内で合成できない「必須アミノ酸」をバランスよく含んでいます。中でもメチオニンが多く、肝臓で毒素や老廃物を排出し、肝機能を高めたり、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐ働きがあります。
また、部位によっては栄養価が異なります。
もも肉は、皮膚や粘膜の健康を保つビタミンAや、成長促進作用のあるビタミンB2が含まれています。
むね肉は、高たんぱく・低脂肪なので、筋力アップしたい方やダイエット中の方におすすめの部位です。また、抗酸化作用や抗疲労効果が認められているイミダゾールペプチドが豊富です。数千kmもの距離を飛ぶ渡り鳥が、不眠不休で飛び続けられるのは、このイミダゾールペプチドの働きによるものだと言われています。
もも肉・むね肉ともに、皮に多くの脂質が含まれるため、皮を取り除くとかなり脂質を抑えることができます。
ささ身は、ビタミンB群の一種ナイアシンが多く、糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変えるのを助ける働きがあります。また、アルコールの代謝にも関わるため、二日酔いの予防にも役立ちます。

【選び方】

産地や銘柄、飼育法など選ぶポイントはいろいろありますが、一番大切なのは、「鮮度」です。
鶏肉は、他の肉類に比べて水分が多いので、傷みやすく、ドリップが出やすいのです。ドリップとは、肉から出る赤い液体のことで、肉からの水分やうまみ成分が流れ出ている証拠でもあります。そのため、購入の際にはドリップが出ていないものを選ぶようにしましょう。
また、肉につやとハリがあり、皮の毛穴がはっきりと盛り上がっているものが良品です。


いかがでしたか?
鶏肉は、肉の他にも、レバーや砂肝、ハツなどの内臓系や皮・出汁をとるのに最適な骨などと余すことなく使うことができる食材です。
クリスマスの時期には、丸鶏が多く出回っているので、ローストチキンに挑戦してみるのもよいですね。いろいろな部位が一度に楽しめますよ。

Text by くまこ/食育インストラクター
 

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