玉ねぎについて知ろう!

玉ねぎについて知ろう!

和食にも洋食にも中華にも、家庭料理に欠かせない存在の玉ねぎ。 今回はそんな玉ねぎについてのお話です。

【玉ねぎの歴史】

玉ねぎの歴史は古く、紀元前のエジプトではピラミッドを建設するため労働者たちに、玉ねぎやにんにくが配給されたという記録が残っています。
日本へは、江戸時代に南蛮船によって長崎に伝えられましたが、観賞用にとどまり、実際に栽培が始まったのは明治時代以降です。

【おいしい玉ねぎの選び方】

頭部分がかたく締まっているもので、芽が出ていないものを選びましょう。また、形は丸々として持った時にずっしりと重みを感じるものが水分を多く含んでいておいしい証拠です。玉ねぎは頭部分から傷んでいくので、軽く触ってみてへこんだり、やわらかいものは避けましょう。

【涙が出るのはなぜ?】

玉ねぎを切る際に涙を流した経験がある方がほとんどではありませんか?涙だけならまだしも、ひどい時には鼻水まで出てくるときもありますよね。なぜこのような状態になるのでしょうか?
涙の原因は「硫化アリル」という成分が関係していました。これは、玉ねぎの辛みと独特のにおいを作り出している成分です。硫化アリルは揮発性が高いので、切ったときに、空気中に飛び出し、目や鼻の粘膜に触れると強い刺激を感じ、それらを洗い流そうとして涙が出てくるというわけです。

【玉ねぎの種類】

玉ねぎは大きく分けて3種類あります。

●黄玉ねぎ
国内で最も出荷されているのがこの黄玉ねぎです。
スライスして生のまま食べると辛みを感じるため、水にさらすのが一般的です。収穫後に干し、表皮をよく乾燥させているので貯蔵性が高く、長期保存が可能です。

●白玉ねぎ
この品種は水分を多く含んでいて、果肉が柔らかく辛みが少ないのが特徴で、生食に向いています。
春先に「新玉ねぎ」として出回っているものの一種です。

●赤玉ねぎ
表皮が赤紫色をしていて、輪切りにすると赤紫色と白のきれいな断面をしています。普通の玉ねぎと比べると、水分量が多いので、サラダなどにして食べるのに向いています。
この赤紫色は、ポリフェノールの一種でアントシアニンという色素成分です。


いかがでしたか?
玉ねぎの選び方や種類について知っていただけたかと思います。
食べる際は今回のお話を思い出してみて下さいね♪

Text by あお/食育インストラクター
 

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