甘酸っぱく、やわらかな果肉が魅力のいちご。

甘酸っぱく、やわらかな果肉が魅力のいちご。

味はもちろん、切る手間もなく、手軽に食べられる「いちご」。子どもから大人まで幅広い世代に愛されている果物です。

【代表的ないちごの品種】

旬になるとスーパーでも数種類の品種が並ぶほど、たくさんの種類が作られているいちご。
日本国内だけで、約300品種もあるそうです。今回はその中からよく見かける品種をご紹介します。

■とちおとめ(11月下旬~4月ごろ)
栃木県で誕生した、東日本で最も多く出回る日本を代表する品種です。
鮮やかな赤色で果肉はやわらかく、果汁も豊富で、甘味と酸味のバランスがよいのが特徴です。香りが強く、断面もきれいな紅色であることからケーキなどにもよく使われています。

■あまおう(11月下旬~3月ごろ)
福岡県で誕生した品種で、「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字からこの名がつけられました。
なんといっても果実の大きさが特徴で、1個40~50gと大粒で丸い形をしています。鮮やかな赤色で果汁が多く、味が濃く甘みも強いのでそのまま食べるのがおすすめです。

■紅ほっぺ(12月~4月下旬ごろ)
静岡県で誕生した品種です。この名は「果実がきれいな紅色をしている」、「ほっぺが落ちそうなほどおいしい」ことが由来しています。
大粒で深い甘みと香りがあり、ほかのいちごよりもやや酸味が強いのが特徴です。果肉はややかたく、しっかりとした食感を楽しめます。

■さがほのか(12月~5月ごろ)
佐賀県で誕生した品種です。果皮はツヤのある赤色、果肉はきれいな白色です。甘味が強く、酸味は控えめ、果汁が多くジューシーなのが特徴です。
ほかのいちごに比べ香りが強いので、ケーキなどにも多く使用されています。

■やよいひめ(1月~6月ごろ)
群馬県で誕生した品種で、名の通り「3月(弥生)」になってもよい品質を保つことができるのが特徴です。
果実は1個約20gとやや大きく、ややオレンジがかった赤色をしています。酸味は控えめで甘みが強く、果肉はかたく、しっかりとしています。

【いちごの選び方と保存方法】

ヘタのまわりも含め、全体的にきれいに色づいていてツヤがあるものが完熟している証拠です。果実のつぶつぶがはっきりしているもの、ヘタが緑色で枯れていないものを選びましょう。
保存するときはパックごとビニール袋で包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。ただし、いちごは日持ちしないので、買ってから1~2日で食べきるのがベストです。
たくさんあって食べきれないときは、ヘタをとって水で洗い、よく水気をふき取ってからバットなどに並べて冷凍庫へ。しっかり凍ったらビニール袋に移して保存しましょう。


おいしいだけでなく、小さな果実には栄養もたっぷり詰まっています。
新しい生活がスタートする4月、いちごを食べて元気に毎日を過ごしましょう。

Text by まち/食育インストラクター

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